行政書士開業で手に入れた43のリスト 08ご祝儀という名の初仕事

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リスト08 開業1ヶ月

ご祝儀という名の初仕事

仕事がないと聞いていた行政書士ですが、開業するやいなや、お問い合わせがありました。
前職で知り合った方で、義理のお父さんが亡くなり、私の開業を待っていてくれたそうです。依頼内容はもちろん、相続手続きでした。
私が退職後に行政書士として開業すると聞き、そのタイミングまで待っていてくれたと言うのですから、なんてありがたいのだろうと思いました。メールをもらった時は、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

後から色々なお話しを聞くと、開業直後に仕事が入ることは、よくあるそうです。
先輩行政書士からの依頼や、知り合いからの問い合わせによって入る仕事。これを「ご祝儀」と呼ぶのだそうです。

「最初の仕事はご祝儀なんだから、自分で仕事が取れたなんて勘違いしちゃいけない」

そう教えてくれた先輩行政書士もいました。この言葉、結構深いなと思います。
私が知り合いからいただいた仕事は、相続手続きで、遺産分割協議書がメインでした。
メインというか、それだけやってくれればいいから、という依頼でした。

「戸籍や住民票など、必要書類は全部こっちで取りますから」と、依頼人から言われ、それだけだったら簡単だから、安くやってもらえますよね?という流れでした。開業直後にこういう経験をしている方、少なくないはずです。

今となっては、値切る方の依頼は受けないと決めていますが、開業当初はなかなかそういう訳には行きません。
せっかく仕事が来たのだから、実績を作るために、安くてもやろうという気持ちになるのは普通でしょう。

依頼人が持って来た戸籍には不足分がありましたが、それも自分で取ると言います。
さらには、持ってくるために車を停めると駐車場代がかかる、時間もかかる、などと言い出したため、駐車券を用意したり、職場まで取りに行ったり、言われるままに動いてしまいました。最後には、こんなことまで言われました。

「司法書士の料金はいくらですか?知り合いで安くやってくれそうな人がいるんだけど」

司法書士さんに登記を依頼するのも初めてでした。
同じ支部の先生に紹介していただいた司法書士さんが、とても良い方で、わざわざご挨拶に見えたり、この依頼人の希望を伝えると、料金も下げてくださいました。それも、下げてくれたのを知ったのは、後からでした。安くて助かったと思っていたら、私の初仕事が流れたらいけないと思い、お気遣いいただいての料金設定だったのです。

これを知った時、なんて良い方なんだろうと思うと同時に、もう、依頼人に引きずられるやり方はやめようと心に決めました。プロとして恥ずかしいと感じました。開業したら、新人もベテランも、みんなプロなんです。プロとしてのプライドは持たなければいけません。

それは、ちゃんとしたプロの仕事をするという、お客様に対する宣言でもあるのです。

最終的に、遺産分割協議書を作成した手数料は1万5千円でした。
この仕事では、お金以外で得たものがとても大きかったです。やって良かったのは間違いありません。

司法書士の先生は、結局事務所に3度足を運んでくださり、相続関係説明図や必要書類について、登記後にお客様にお渡しする書類について、1つ1つ丁寧に説明していただきました。今後の私のためにと、配慮いただいたのです。

その際に、相続手続きに対する質問にも、いくつか答えていただきました。
本当に良い方とお知り合いになれたので、結果的にこの仕事は良い仕事だったと感じることができました。
最初の仕事はご祝儀と言いますが、本当に仕事をいただけるだけで、ご祝儀なのかもしれません。

百聞は一見に如かず、
百見は一考に如かず、
百考は一行に如かず、ですね。

行動しないことには、何も身につきません。まずは何でもやってみることなのかもしれません。
そして、ご祝儀は何度も続きませんから、次の仕事をどう取って行くかを考える必要があります。(私の場合、知り合いからのご祝儀が2つ続きました)
まずはしっかりご祝儀をこなし、次からは自分の実力で仕事がいただけるよう動いて行くことが大切なのでしょう。

 

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