行政書士開業で手に入れた43のリスト 19親の介護経験を仕事に生かす

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リスト19 開業12ヶ月目

親の介護経験を仕事に生かす

父の葬儀が何とか終わり、数日開けた事務所に戻ると、一本の留守電が入っていました。
それは、事務所のホームページを見て問い合わせてくれた女性からで、地域の女性会で実施している勉強会の講師をお願いしたいというものでした。勉強会のテーマは「エンディングノート」でした。

なんてタイムリーなんだろうと、驚きながら電話をかけ直すと、留守電を残してくれたのは、私と同世代の女性でした。
「先生のホームページを仲間の女性が見つけて、ブログを夢中で読んだらしく、ぜひ先生のお話しを聞きたいと今回の講師依頼になりました」
同じ女性にそんな風に言われ、とても嬉しく感じたのは、私がブログに書いていたのは、「女性の経済的な自立によって幸せな世の中になる」という内容で、それを女性に支持されるのは、共感してもらえた安心にも似た喜びがありました。
2つ返事で講師依頼を受け、電話の主やブログを読んでくれた女性、勉強会の実行委員の女性と会うことになりました。皆さん、専業主婦です。

「今回聞いてみたいのはエンディングノートの話ですが、エンディングというとどうしても暗いイメージになるので、別の表現にできませんか?」

そんな話の中で、「マイライフノート」という言葉に全員が賛成することになったのです。
そこから1年続くことになる「家族をつなぐマイライフノート」講座の始まりでした。

講座タイトルに、エンディングノートではなくマイライフノートと入れることで、前向きで明るいイメージになります。今回の講座参加者は女性。女性にとって、イメージはとても大切なのです。
また、講座開催まで時間があったこともあり、私はオリジナルの「マイライフノート」を作ることにしました。
一冊は無地、もう一冊は覚え書用として、無地のノートにはテーマに沿ってマインドマップを書き出してもらおうと考えました。

マインドマップとは、思考のまとめ方、ノートの書き方の1つで、中心にテーマを書き、そこから放射線状に言葉や図を書き出して行くものです。こうすることで、頭の中で起こっていることを目に見えるようにすることができると言われていて、箇条書きにするよりも、何十倍も思考力が高まるとも言われています。
開業前にマインドマップについて学んでいた私は、マインドマッププラクティショナーという資格も取り、自分の講座の中にマインドマップを取り入れることができるようになっていました。お絵描き感覚で書いてもらって、楽しく自分のエンディングについて考えてもらえないだろうか。そんな気持ちで、「家族をつなぐマイライフノート」講座にマインドマップを取り入れてみました。

講座では、子供の頃の遊びや、思い出、家族との思い出や、これからやってみたいことなどをカラーペンで自由に書き出してもらいました。
これが楽しいと好評で、参加者の年齢は40代から80代と差があったにも関わらず、皆さん一緒に楽しんでくれました。
参加者の皆さんは、日頃何かを書き出すことがないようで、最初は戸惑う方もいましたが、自由に書いているうちに、書き出すことの楽しさや大切さを感じてくれたようです。

私自身、父を亡くしたばかりの上、母の認知症の介護も始まっていたので、家族が亡くなった時にやらなければいけない手続きのリストも冊子にして配布しました。
こうして、ホームページの記事を見て私に興味をもってくれた方が声をかけてくれたおかげで、エンディングに関する講座が一つ完成しました。

この講座の様子を撮った写真を使ってチラシを作り、その後一年間、月に1、2回、私は「家族をつなぐマイライフノート」講座を続けました。多い時には20名を超える方が参加してくれました。年代も、30代から90代と、広い範囲の参加となりました。

広告を載せたタウン誌や商工会議所から取材を受け、それを見た金融機関からの問い合わせもいくつかありました。
まだその頃は、どう対応したらいいのか分からず、取材や問い合わせを仕事に繋げることができず、ひたすら講座を続けるだけでしたが、地元の方と知り合うことができ、参加者のリストも集まり、毎月会報を送ることで、参加者とのコンタクトを取り続けて行きました。

一年経ったところで、参加者から遺言書作成の依頼を受け、そこから流れは大きく変わることになりますが、この一年という期間は、仕事に結びつける流れを作るために必要な時間だったと思っています。周りの人の意見を聞き、欲しいと言われたものを提供することで、サービスは向上して行くものです。

母親の中距離介護が始まり、仕事との両立の必要が出て来ましたが、この中距離介護があったことで、仕事に深さが出てきたようにも思えます。すべての経験が生かされるのです。試練も生かして行くことで、仕事にも人生にも深みが生まれるはずです。そうして行くうちに、状況も変わります。

介護も悪いことばかりではありませんでした。怒ってばかりいた母は、認知症になってからはだいぶ穏やかになりました。こんなに話したことあったかな?と、思うほど、母との会話の時間が持てました。
物事には色々な側面があります。悪いことがあれば、良いこともあるのです。
開業して1年が過ぎる頃、少しずつ売上が伸びて来たのは、両親の出来事とも少し関連があるのかもしれません。

 

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