行政書士開業で手に入れた43のリスト 20運命の仕事との出会い

blog

スポンサードサーチ

リスト20 開業13ヶ月目

運命の仕事との出会い

運命は突然動き出します。
それは、誰にも予想なんて出来なかった新しいお客様との出会いでした。

1年目の売上が247万と振るわず、開業の厳しさを目の当たりにした残暑厳しい午後、一本の電話が鳴りました。
障害福祉サービス施設の申請を今まさに進めている方で、依頼している行政書士ではまったく進まず、人員確保のための給与支払いがかさむばかりで困っている、というお話しでした。人員要件、建物要件、共にクリアしているはずなのに、消防の要件を含め、慣れない行政書士からの話が二転三転し、半年過ぎそうだと言うのです。

私は障害福祉サービス施設の申請の経験などなく、まったく素人みたいなものでしたが、その分野に長けた先輩行政書士を知っていたこともあり、少し強気で「ぜひお話を聞かせてください!」と、返すことができました。
私が受けなくてもいいのです。お仕事があって、専門家を知っているのなら、そこをつなげばいいのです。それも立派な仕事です。
気楽な気持ちでご相談を受けながら、私は障害福祉サービス施設の奥深さを知ることになりました。

事務所を訪ねてくれたのは、薬物依存者の更生施設を運営する代表の方でした。時々芸能人がニュースになっている、あの薬物です。
その代表が運営する任意団体は、薬物だけでなく、アルコールやギャンブルの依存症の人の更生にも取り組んでいて、同様の団体が全国に90近くあるそうです。

知らない方も多いかもしれませんが、依存症は、精神障害の1つとして認定されています。その障害を克服し、社会復帰するための更生施設として、障害福祉サービス施設の指定申請を県や市に申請するのが、今回ご相談の仕事です。
一般的に障害福祉サービス施設の指定申請は、人員要件と建物要件が難しく、指定申請は障害福祉課になりますが、その前に、消防署や建築課との折衝があり、申請までに2、3ヶ月かかるものです。

ご相談の段階では、法人化が終わり、人員も揃い、建物の賃貸も完了し、できるだけ早く指定を取り、スタートしたいという状況でした。
お話しを聞くと、都内の大きな行政書士事務所に依頼されていました。
この事務所でこんなに時間がかかっているのに、私ができるはずがない!という思い込みが出来上がり、私はすっかり先輩行政書士にお願いする気になっていました。

ご相談後、すぐにご連絡し、先輩行政書士に告げられたのは、「申し訳ないけど、今手一杯だから、助言はいくらでもするから、自分でやってみて!上山先生なら絶対できるから!」という、予想外の言葉でした。今となっては、あの言葉こそ、最高のアドバイスでした。
そして、思い切って受任し、毎日この仕事に集中して動いたところ、最終的には2週間後の申請受付日に間に合わせることができたのです!
指定申請は、月に一度しか申請日がなく、それを逃すと翌月の申請になります。すでに人件費がかさんでいること聞き、少しでも早く申請したいと考えました。

何より、私には時間がありました。抱えている案件なんてなかったのですから。これは、その時の強みだったと言えます。

もう1つ、先輩行政書士から言われたことがあります。それは、「薬物依存症の人が相手なら、人員要件には気をつけた方がいいよ」というものでした。
実は私が相談を受けた団体は、利用者だけでなく、代表者もスタッフも、すべて依存症経験者で構成されていて、依存症経験者ではない人を介在させないというルールがありました。
ところが、事務所を訪ねてくれた代表は、依存症とは関係ない人も専門家として入れて行った方が組織の運営のプラスになるという新しい考えを持っていました。
そのため、指定申請後に私が提案した、国からもらえる給付金の請求を毎月こちらで請け負います、という話もすぐに了承してもらえました。この給付金手続きは、数ヶ月後には、役所との折衝を含めた顧問契約へと発展したのです。

こうして、障害福祉サービス施設の指定申請というスポットの仕事だけでなく、毎月の給付金申請というストック収入を手に入れる流れがここで出来上がったのです。これは私にとって、かなり大きな経験となりました。

顧問契約を既存の会社からもらう方法がなかなか浮かばなかった私は、こちらで法人を作ったり、許可申請が終わったタイミングで提案することが顧問契約につながりやすいと気づきました。
顧問契約をもらうための法人設立と許認可。
開業2年目に入った月に、運命とも言える仕事を手に入れ、顧問契約の形も具体的になったのです。

ちなみに、この代表がどうやって私を知ってくれたのか。これには2段階ありました。
まず、代表が施設の建物を借りた不動産業者が、私が事務所を借りたところで、担当者と仲良くさせていただいた結果、「すぐ近くに行政書士がいるから、一度相談に行ってみたら?」と、私のことを話してくれたのです。
すでに都内の行政書士に依頼しているので、それだけでは代表も訪ねては来ません。
その後、私のブログをすべて読んだそうです。毎日更新していたので、1年分です。
ブログをすべて読んだ結果、この人に頼みたいと思ってくれたそうです。

私の基本理念は、社会的に弱い立場の人たちが経済的に自立して幸せになるサポートをしたいというものなので、それが響いたそうです。
ブログで想いを発信することの大切さをあらためて痛感したキッカケにもなりました。

運命の仕事は突然来ます。
ただし、それは地道な積み重ねの上にふと現れるようです。

 

ピックアップ記事

関連記事一覧