Webサイトの最初の訪問者は営業マン

 

Webサイトが認知されるには、
それ相応の時間がかかります。

 

開業と同時にオープンしたWebサイトですが、
検索エンジンに認識されるまでには
1カ月くらい時間がかかりました。

 
つまり、「かみやま行政書士事務所」と検索しても、
Webサイトが出て来ない状況がしばらく続くのです。

 
これは仕方ないことです。

 

そんな状況にも関わらず、
開業2日目に営業の電話が鳴りました。
広告の営業マンからでした。

 

「Webサイトを見てお電話しました!
いいサイトですねー」

 

そんな風に話し始めたので、
つい好意的にもなってしまいます。
開業間もなく、営業の電話も初めてだったので、
その時はまったく嫌な気持ちになりませんでした。

 

「インタビュー記事を掲載させていただきたいのです」

 

よく聞くとこうでした。
Webサイトの記事を読んで、
女性支援や45歳からのエンディングノートに
とても興味を持った。

 
女優のSがインタビューに伺うので、
写真と1緒に記事をWeb上で公開したい。
料金は10万円のところ、
5万円でやらせていただきたい。

 

派遣事業に携わっていた頃、
派遣スタッフ採用の新聞折り込み広告や、
ネット広告も担当していたため、
5万円は高くないと判断しました。

 
もちろん、営業だということは分かっていましたし、
インタビュー記事を読む人から
仕事が入ることはないことも気付いていました。

 

ただ、自分のWebサイトにバナーを貼り、
女優Sとのインタビュー記事を見てもらうのも
ありかもしれないと思いました。

 

私は仲間のITエンジニアに電話の内容を告げ、
取材を受けるべきかどうか聞くことにしました。
冷静に反対されたら断ればいいと考えたのです。

 
ところがエンジニアたちは、ノリノリでした。

 

「女優Sならいいんじゃない?
一緒に写っている写真、見たい見たい!」

 

これが30代エンジニアたちの反応でした。
あまりにも予想外の反応に、
思い切って取材を受けることに決めました。

 
開業6日目に事務所を訪れたのは、
誰もが知っている女優Sでした。

 

Sさんによるインタビューは30分程度で終わり、
写真撮影後、ライターさんが1人残り、
補足取材と広告料金等についての説明が
30分くらいありました。

 
お世辞とは言え、事務所の内装を褒めてもらい、
45歳のエンディングノートの
ネーミングの良さについて繰り返されたことで、
その日の私は浮足立っていました。

 
このインタビュー記事と写真を告知したら、
前職場の知り合いや、
行政書士仲間はどんな顔をするだろう、
きっと驚くだろうなと、
出来上がりを待ち遠しくさえ思ったほどです。

 

実際、インタビュー記事も写真も、
よく出来ていました。

 
私が伝えたい女性の起業支援や、
45歳のエンディングノートについて強調され、
女優Sが実際には言っていない
聡明な返しとコメントを付けることで、
私のアイデアが時流に乗っている、
実現性の高いものだと
認識出来る流れになっていました。

 

ITエンジニアたちの反応も上々で、

 
「芸能人と一緒に写真に写っているなんて、
みんなが見たらびっくりするだろうねー!」
 
などと、こちらも興奮気味でした。

 

ところが、この記事は、
しばらく公表出来なくなってしまったのです。

 
ちょっとした事件が起きました。

 

 
カンパニータンクインタビュー記事

 

       

 

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