初めての広告はお蔵入り

 

女優Sのインタビュー記事の出来上がりを待つ中、
ちょっとした事件が起きました。

 
SNS上で同業の先生が、
次のような書き込みをしたのです。

 

「取材をします、
芸能人にインタビューをさせますと言って
電話をかけて来て、
10万、30万と料金を請求する業者がいます。
取材ならこちらがお金をもらいたいくらいだが、
こんな業者に引っかかる先生がいるなんて、
恥ずかしいものです!」

 

金額こそ違いましたが、
まさに私が受けた広告業者のことを言っていました。

 
どうやら東京と大阪の一部の先生に
営業電話がかかっていたようです。

 
取材を受けて記事を公開している先生に至っては、
名指しに近い形で批判されていました。
品位に欠けると言わんばかりでした。

 

投稿をしている先生とは面識があり、
良い方だというのも知っていました。

 
それだけに、
このタイミングで取材を受けたことや、
記事を公開することは出来ないと判断しました。

 
SNSでは、
投稿した先生に賛同する声が上がっていました。

 

初広告として出費したのですが、
いきなりお蔵入りです。

 
少しがっかりしましたが、
公表する前にSNSの投稿に気付いたのはラッキーでした。
開業直後に、こんなことで同業者から叩かれるのは、
結構なダメージです。

 

このインタビュー記事には、
1年間Web上に公開する契約で、
毎月5千円を支払いました。

 
たまにこの記事から
事務所のWebサイトにアクセスしてくれる人もいて、
多少の広告効果はあると考えたかったのですが、
記事が公開されてからしばらくは、
広告営業の電話が鳴り続けました。

 
仕事の電話が
まったく鳴らなかった時期ということもあり、
取材を受けたことを後悔したこともありました。

 

実はこの記事、
のちにWebサイト上で公開することになります。

 

女優Sが年明けに結婚を発表し、
テレビやネットで話題になったのです。
そこで、ここぞとばかりに、

 
「Sさん、ご結婚おめでとうございます!
実は開業当初にインタビューを受けていました!」

 
と、Webサイトで取材記事や
女優Sと一緒に撮った写真を公開しました。

 

すると、SNSの反応も良く、

 
「開業直後に取材依頼が来ることがスゴイ!」

 
などのコメントをいただき、
ホッと胸をなでおろしました。

 

芸能人などになると、
わざと叩かれて炎上させ、
話題になる炎上商法なども使えるのでしょうが、
士業にはおそらく向いていないので、
どうしても周りの評価を気にしながら
行動してしまいます。

 

周りの評判など畏れず、
人と違った意見を飄々と言えるような
存在になってみたいものですが、
それはまだまだ先のようです。

 
 
 
       

 
 

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