料金設定は理由が重要

 

例えば相続手続きの場合、
総相続財産の30%のように、
高額な財産を持っている方から
報酬を多くもらう料金設定をしている
先生もたくさんいます。

 

銀行の解約や名義変更手続きをする場合を考えると、
20万円も5000万円も
同じ手続きではないかと思ったため、
私は交流会で知り合った
相続専門のベテランの先生に質問をしてみました。

 

すると、その先生の答えはこうでした。

 

確かに手続きの方法は
表面的には同じように見えるかもしれません。
でも、実際は、大金を動かすというのは、
それなりにリスクを伴いますし、
手続きの労力も違って来ます。

 
また、財産が多い場合、
遠く離れた相続人に
遺産分割協議書に署名押印いただくには、
そちらまで出向いて署名押印いただいています。
後々揉めないためにも、財産が大きくなると、
どうしても手続きの方法が変わって来るのです。

 

私はこの先生の料金体系の説明を受けた時に、
何てちゃんとしているのだろうと、
感動しました。

 
分かりやすく、納得の料金体系なのです。

 

おそらくこの先生のお客様は、
財産の多い方が大半なのでしょう。
開催しているセミナーの内容も、
相続税対策が欠かせない方向けとなっています。

 

料金の決め方は色々あると思いますが、
一番重要なのは、理由があることでしょう。

 
どういう理由で
その料金にしているのかが説明出来れば、
それは正しい料金と言えると思います。

 

また、ターゲットを絞った上で料金を決定し、
そのターゲットにアプローチするのも大切でしょう。
この辺は、戦略を立てて行動する必要があります。

 

ここで1点注意したいのは、
私のように何でも先輩に聞いていいのかと言うと、
実は失敗に繋がるケースも多いということです。

 

これは相手の性格によるところが大きいと思いますが、
性格なんてすぐには分からないものです。

 
私自身も、
女性ということで得をしている部分もあると思いますが、
正直、何度か失敗しています。

 

さすがに具体的には書けませんが、
さっきまで機嫌が良かったのに、急に怒り出して、
2度と会えなくなった先生もいます。

 
後から気付いたのですが、
すべて、相手のプライドを傷つけるような
発言をした場合のようです。

 

1つだけ例を挙げておくと、

 

「今日は前の職場で知り合った役所の方から、
こんな話を聞いたんです」

 
と、言ったところ、

 
「こっちはここまで、
人脈なく一人で頑張って来たんだ!」

 
と、突然機嫌が悪くなった方がいました。

 

私にしても、
その役所の人が仕事に繋がることはないのですが、
話を聞いた方としては、
開業したばかりの新人が、
自治体との繋がりを自慢しているようで、
面白くなかったのでしょう。

 

開業したての場合、
自分の前の仕事を説明することで、
自分自身がちゃんとした仕事が出来ることを
ついアピールしがちですが、
相手によっては、
それを面白く思わないかもしれません。

 

また、
最初は士業の方が
何にプライドを持っているのかさえ
分からない場合が多いはずなので、
先輩に話を聞く場合は、重々注意したいものです。
 
 
 
 

 

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