アイデアは簡単、事業化は難しい

開業41週目2014年6月8日~6月14日

 

起業支援をしたいと会う人会う人に話していると、
ありがたいことに起業家の話を聞く機会が増えて行きました。

一口に起業と言っても、
自宅でネイルサロンをスタートするような方から、
いきなり初年度から何億もの売上を上げる方まで、
様々です。

一般的に女性はスモールビジネスが多く、
男性は雇用の創出を含め事業を大きくして行きたいと
計画している人が少なくないイメージです。

5月の終わりから始まった
起業を目指す若者のためのスクールに
オブザーバーとして参加することになった私は、
この時期に興味深い起業家の話を
集中的に聞く機会を手に入れました。

中には年商100億という方もいて、
成功者への憧れは強くなる一方です。

皆さん、自信に満ち溢れ、
充実した人生を手に入れていました。
新しいチャレンジを続けていることも特徴でした。

そんな中で特に印象的だった話が、
「アイデアを出すのは簡単で、
それを事業化するのが大変なんです」
というものでした。

それまでの私は、事業のアイデアが浮かぶ人が
新しいものを創り出して行くのかと思ってました。

ところがここで聞いた話によるとそうではなくて、
アイデアが浮かんだ時点では、
それはただの絵に描いた餅に過ぎないということなのです。

時々飲み会で盛り上がるアイデア話があると思います。
例えば次のような感じです。

「高齢者を集めて、一泊二日で熱海の温泉に行って、
そこでみんなで遺言書を書くっていいと思わない?」

このプラン、他の誰かが先に始めてしまうと、
この話をしていた人はこう言うのです。

「私が先に考えたのに、
あの人に話したら盗まれた!!」

確かにアイデアは盗用されたかもしれませんが、
では、自分でそれを事業化出来たのかというと、
難しいことが多いはずです。

これを事業化するというのは、
実際にバスツアーが出来るように旅行会社と提携し、
旅行中に起こるかもしれないトラブルに対応出来るようし、
スケジュールを組み、旅行後の流れも提示出来るようにし、
料金を決め、広告を打ち、集客し、
最後は自分がいなくてもその事業が
出来るような状態にして行くことなのです。

「こんな商品、サービスがあったら売れると思わない!?」
と言っているうちは、単なるアイデアに過ぎません。
事業にするには、もう一歩も二歩も進まなければいけません。

想像を話すだけなら簡単です。
重要なのは、それを実行することなのです。
自分が居なくても回るくらいに。

成功している方の話は、刺激になるだけでなく、
今後の指針となります。

資格起業という言葉もあるように、
士業も今となっては
起業と同じ心意気を持たなければ生き残れないでしょう。

若い起業家志望の人に混じって話を聞く中で、
私の起業支援への興味は深まるばかりで、
更には起業家としての自分自身の今後についても、
深く考えるようになって行きました。

 

 

 

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