運命のお客様との出会い

2014年8月24日~8月31日

 

開業一年目の最終週に、
私のその後の動きを変えたと言える
お客様との出会いがありました。

その週は、一年目を締めくくるにふさわしい、
問い合わせの多い一週間でした。

電話をくれたのは、
事務所を借りる時に仲介してくれた
不動産会社の方でした。

「上山さん、障害者施設の申請ってやってる?
うちのお客さんが困っているんだけど、
紹介してもいい?」

もちろん、二つ返事で受けましたが、
この時、私は自分で申請しようなんて
思っていませんでした。

たまたま半年前に知り合って
仲良くさせてもらっている先生に、
障害者施設申請を専門にしている方がいたので、
その方にお願いすればいいと思っていたのです。

お客様に会う前に、
ベテラン先生に電話をして、事情を話しました。
すると、その先生はこう言って来たのです。

「上山先生がやったらいいですよ。
勉強になりますし、
絶対にご自分でやったほうがいいです!」

さらに、こう続けました。

「分からないことがあれば、
何でも教えますから!」

全面協力するから、
やってみた方がいいと言うのです。

この言葉に押され、
それじゃあ思い切って受けてみよう!
と決心したのですが、
この時に押していただいた感謝は、
大げさではなく生涯忘れないでしょう。

私の「とりあえず何でも自分で受けてみる」
という姿勢は、
この時に確立したのだと思います。

さて、障害者福祉サービス施設申請を
ご依頼いただくことになったお客様が
初めて事務所に見えた時、
こんなことを言われました。

「先生のブログ、全部読んでから来ました!
すごいですね!
ぜひお願いしたいと思っています」

これは、このお客様に限りません。
私のブログを読んでから
事務所にお越しになる方は少なくないのです。

私の想いや、
それまでの活動を知って来てくれるので、
こちらも話が早いですし、
何よりお客様が好意的で、話を進めやすいのです。

ブログを書くことには
大きな意味があるなと感じる瞬間です。

この時に依頼を受けた
障害者福祉サービス施設の種類は
「生活訓練」というものでした。

簡単に言うと、
普通の社会生活に戻れるよう、
その施設で訓練を受けるというものです。

そして、
利用者さんがどのような障害かというと、
薬物依存やアルコール依存、
ギャンブル依存による、精神の障害です。

そのお客様は、
それまでは任意団体として
更生施設を運営していたのですが、
国から給付金を受けるため、法人化し、
指定申請(許可申請)しようと進めていました。

実は都内の行政書士事務所に依頼し、
3月に法人化していたのですが、
その後、指定申請手続きがまったく進まず、
気付けば8月も終わろうとしてるという話でした。

障害者福祉サービス施設の指定申請は、
一ヶ月に一度しか申請日が設定されてなく、
一度逃してしまうと一ヶ月間延びてしまうのですが、
3月の初めに法人化が終わっているのを見ると、
だいぶ長い時間待たされてしまっているのが分かります。

管理者として引き止めている人に支払う給与等、
費用もすでに発生しているとのこと。
何とかしてあげたいと思いました。

初回相談が8月25日。
次回指定申請は9月15日。
これが月曜日の祝日で、締め切りは9月12日。

まさかそれに間に合わせられるとは
思ってもみませんでしたが、
何とか無事、
9月の指定申請を通すことが出来たのです。

依頼者の喜びは想像以上でした。
今まで散々待たされたのに、
こんなにあっという間に申請出来るなんて!と、
これは未だに言われています。

その後、法人の定款や理事の数にミスを見つけ、
更に私の株は上がったようです。

障害者福祉サービス施設には、
給付金の請求という作業があり、
これを毎月請け負うことになったのですが、
運営全体を見てほしいというお話をいただき、
顧問契約という形を取ることにもなりました。

つまり、
毎月定額のストック収入をいただける契約が結べたのです。

さらに、ホームページの作成や、パンフレットの作成等、
何かにつけて依頼をいただき、
重要なお客様の一人となっています。

薬物依存やギャンブル依存は、
社会的にも大きな課題ですし、
今後も関連団体も含め、
お手伝いの幅を増やして行きたいと考えています。

まさに私が助けたい
社会的な弱者のための施設ですから、
代表とも想いの部分で一致するところが多く、
末永く関わって行きたい事業です。

こうして一年目の最終週に
運命のお客様と出会うことになった私は、
一年目とはまったく違う、
忙しい二年目を経験することになったのです。

 

 

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