「言葉にできる」は武器になる

言葉にできないのは、考えていないのと同じ?

本日は「言葉にできるは武器になる」を紹介します。
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キーワードは「内なる言葉」

2016年8月に出版されたこの本は、11月には8刷となり、5万部を突破したらしい。
ビジネス本は2万部売れればスゴイと言われているので、短期間でこの売上を出せるというのは、本の売り方を知っているのと、言葉は武器になるという言葉に引かれる人が多いということなのでしょう。

本の表紙の上の方に、こんな言葉があります。

「言葉にできない」ことは、「考えてない」のと同じである。

例えば資格試験を受けていると、「人に教えるのが一番勉強になる」という言葉を聞くことがありますが、本当にその通りだと思います。
人に教えるためには、その項目について理解している必要があります。

第一ステップとして、人に教えるために理解を深めるというのがあって、さらに、話しながら人に教えているうちに、または、話しながら人に教える練習をしているうちに、「あれ?これって何だっけ?」「ん?うまく説明できないな」と、引っかかる部分があることに気付きます。
この時点でもう一度その項目について学ぶため、さらに理解を深めることになるのです。これが第二ステップ。
ただ勉強をして問題を解いているだけの人に比べ、人に教えることができる人は、理解のレベルが数段高くなるのは当然のことなのです。

「言葉にできない」から「考えていない」というのは、本を手に取ってもらうためのオーバーな表現なのだと思いますが、「考えていない」ことは当然「言葉にできない」はずです。
つまり、考えることで、より説得力のある言葉になり、それを「武器」にすることだってできる。これが、この本の内容のすべてと言っても過言ではないでしょう。

「内なる言葉」の解像度を上げる

この本では、言葉には二種類あると言っています。「外に向かう言葉」と「内なる言葉」です。
この「内なる言葉」が、自分の心の中(頭の中)にあるもので、何かを考えている時に、頭の中をぐるぐる回っている言葉になります。
潜在意識の中に閉じ込められている言葉も、ここに入るでしょう。

考え、自分の意見を育てることで、「内なる言葉」の解像度を上げることが大切だと繰り返し書かれています。
つまり、表面的な言葉をいくら増やしても、それが自分の考えではなかったり、自分の気持ちから離れたものだと、「聞き手は言葉の端々から軽さや浅さを感じ取ってしまう」と著者は言っています。

言葉のトレーニングを受けて、スラスラ人前で話せるようになって、そこで人の気持ちを動かせるかどうかは、「内なる言葉」を育てて発しているかどうかに関わるようです。
この本では「内なる言葉」を育てるための課題が載っていますが、主に書き出す方法となっています。自分の想いや夢を書き出す課題もあります。やはり、想いを言葉にできるかどうかは、重要なのでしょう。

とにかく書き出す。

頭が空になると、考える余裕が生まれる。

ブログも、この効果を発揮するとても良いトレーニングだと、私は感じています。

たった一人に伝わればいい!

本の後半には、「言葉にするプロセス」ということで、様々な方法が書かれています。
その中でも、「たった一人に伝わればいい」というターゲティングの話については、私も日頃考えていることだったので、再確認する形となりました。やはり「みんなに伝えようとすると、誰にも伝わらない」し、「一人に伝われば、みんなに伝わる」のです。

私は時々、「今日はあの人のためにブログを書こう!」と思い立ち、特定の人に必要な情報を発信することがあります。
そうすると、その本人から「今日の記事、ためになりました!」とメッセージをもらうことがあったり、あるいは、まったく違う人から「今日の記事は、自分のことを書かれているようでした。参考になりました」と、メッセージをもらうことがあります。
一人をターゲットにしたことで、他の人にも伝わりやすくなっているというのは、日々実感していることでもあります。

逆に、伝わるのが怖くて発信できないという気持ちも分かります。誤解されたらどうしよう、という気持ちになることもあるでしょう。
でも、一人に向けて発信することで、得るものの方が大きいと思います。
発信は怖がらずにやってみた方が、自分の成長にも、事業の成長にもつながるはずです。

気持ちを整理し、さらけ出す。その熱量に心は動かされる。

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