行政書士の仕事は消えるのか?

行政書士の仕事は消えるのか?

行政書士が「消える仕事」に選ばれていることは、周知の事実かと思います。
行政書士に限らず、ほとんどの士業は今後消える仕事に選ばれ、「資格はオワコン」などと、一時期話題になったこともありました。

ところが今年の行政書士試験は、これまで減少傾向だった受験者数が上がり、業界内だけかもしれませんが、少し話題になりました。

考えてみれば、「消える仕事」に選ばれているのは、今あるほとんどの仕事と言っても過言ではなく、さらに45歳以上のリストラが今後ますます増えると言われている中で、不安を抱く人は少なくないはずです。

今日は行政書士が本当に消える仕事なのか、ちょっと考えてみたいと思います。

 

「消える仕事」への不安は必要なのか?

社員になっていても、バイトや派遣でも、公務員でも、資格を持っていても、独立していても、安定なんて、どこにもありません。
となると、「消える仕事」への不安って、必要なんでしょうか?

何をしていても安定とは言えないなら、士業だから不安ということでもないはずです。

これは私の考えですが、「生き残る」のは、資格や仕事の種類ではなく、「その人」自体がどんな人で、どんなビジョンで動いているかに関わってくるはずです。
理由は、AIが人の仕事を奪うと言われていることにも関係しています。

AIは処理速度が速く、人の行動を予測して、人の仕事を自動的にやってのけます。
ただし、その行動が、人の心に刺さるかどうかは別です。

例えば、行政書士の仕事で言うと、今年5月にはデジタルファースト法が成立し、行政手続きは順次オンライン化します。
誰もがどこでも簡単に手続きできるそんな時代が近づいているように見えます。

会社設立手続きなど、freeeを使えばすでに無料で書類作成できます。
だけどその手続きは、紙がオンラインに変わるだけです。

手続きする人にとっては、法知識がないのも手続き要領が分かりにくいのも、それほど変わりないはずです。
オンライン化によって仕事が減るとしたら、手続きが簡単になることで申請者本人が自分で手続きするため、ではなさそうですね。

どんな状況になるかは、個々に予想いただくことにして、どんな世の中になろうと、生き残るために必要なものは、結局「人間力」ではないかと思います。
これ、当たり前過ぎるようで、実は見落としがちの気がします。

 

AIに勝てるのは人の心を動かす「人間力」

AIに仕事を奪われるからこそ、「人間力」勝負になることを知っていれば、小手先ではダメだと分かりますし、AIに負けないポイントも明確になります。

誰かに何かを依頼する仕事は、基本的にずっと無くならないでしょう。
重いものを持ち上げられないから、お金を払って誰かに頼む、手続きが難しいから、お金を払って誰かに頼む、自分でやると問題が起きそうだから、お金を払って誰かに頼む。

では、誰に頼むのか。
AIに頼むのか、誰かに頼むのか。

この人にお願いしたい!
そう思われることが、依頼され、生き残るポイントです。

人は感情で動きます。
心を動かした人が、依頼され、生き残るはずです。

ではどうしたら人は動くのか。

実はこれはすでに、「人を動かす」という名著を始め、様々な本や情報が出ていますが、実際に出来る人が少ないというのが現実です。
私たちの課題は、今も昔もこれからも同じで、AIを意識するのではなく、自分の人間力を磨くことなのかもしれません。

これ機に、人間力を磨いてみませんか?

 

「人を動かす」文庫版はこちら

 

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