行政書士に専門業務は必要!リスク管理はもっと必要!!

行政書士に専門業務は必要!リスク管理はもっと必要!!

行政書士業務は、広範囲に及びます。
許認可だけでも、何千種類とあります。
そのため、行政書士として開業するなら、何をしている人なのか、専門業務を決めることが必要です。

行政書士です!と伝えても、何をしている人なのかが分かりませんが、遺言書の作成をしています!と伝えれば、何をしているのかすぐに分かりますよね。
専門業務とは、自分が売っている商品・サービスのことです。

ただし、専門業務を決めて、それだけに集中するのも危険です。
世の中は変化しているので、変化に対応するためのリスク管理が必要です。
今日は、その辺りを書いて行きます。

メイン業務は1つより2つにする

自分が専門でやっている業務が、ある日突然無くなってしまったら、どうしますか?
別の業務を学び直すか、いっそ行政書士ではない仕事を始めるかもしれません。

そんなこと、あるはずないと思うかもしれませんが、士業の世界ではあり得る話です。
法律も変わりますし、世の中も常に変化しています。
この前まで行政書士の仕事だったものが、法律や制度の変更により、他士業の仕事になる場合もあります。
もちろん、逆も考えられます。
何が起こるかは、誰にも分かりません。

大切なのは、変化に対応できる柔軟さですが、突然のマイナスの変化に柔軟に対応するのは、精神的にもキツイはずです。
それならあらかじめ、専門業務は1つに絞らず、2つ、3つ持っているといいでしょう。
1つ無くなっても、他の専門業務があれば、そちらを柱にすればいいことです。

士業の数は全体的に増えています。
特に弁護士は、30年前に比べ、3倍近く増えました。
その分、仕事が増えているかと言えば、そんなことはありません。
中には非弁行為に手を染める行政書士がいるようなので、業際には細心の注意を払いましょう。
競争の世の中だということ考えると、リスク管理の重みも増すはずです。

行政書士業務にこだわらない

行政書士業務にこだわらないのも、1つのリスク管理の方法と言えるでしょう。

例えば私の場合、行政書士として開業して間もなく、ホームページ制作もするようになりました。
会社設立や障害福祉サービス施設のサポートをする中で、ホームページやパンフレットの作成も依頼されたからです。
周りからは、それって行政書士の仕事なの?と、怪訝な顔をされることもありましたが、これについては、行政書士とは別に開業届を出していました。
税務署からは、個人事業なので、別に出さなくていいですよと言われましたが、別事業だったので、kamiyama officeという屋号で提出しました。

この事業については、開業3年目に法人成りし、今は、行政書士事務所と株式会社の2つの代表をしています。
個人事業と法人なので、会計ももちろん別ですし、業務がまったく違うので、それぞれを楽しんで活動しています。
柱が2つになったことで、リスク管理にもなっています。

始めた時は、それって行政書士の仕事なの?と言われ続けましたが、今では何も言われません。
行政書士業務にこだわらない方が、色んな未来が作れますという話をすると、やってみたい!と言われることも増えました。
もともと行政書士業務は、色々な仕事と相性が良いと思います。
組み合わせは考えやすいですし、考えてみると、意外と楽しいものです。

リスク管理だけでなく、自分の未来の可能性を広げる意味でも、行政書士にこだわらずに事業を作って行くのもいいと思います!

 

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