行政書士が開業を決めたら最初にすること

行政書士が開業を決めたら最初にすること

行政書士試験に合格したからと言って、すぐに開業を決める人は少ないはずです。
開業したいけど、ホントにやっていけるのかな、、、と、悩んでいるうちに、気付くとこれまでの日常に戻っている人の方が多いのではないでしょうか。

人間の脳は保守的です。
安全を好むため、変化を嫌います。
開業は、自分との戦いですね。

思い切って開業を決めたら、最初に何をしたらいいのか。
今日は開業を決めた先の話を書いて行きます。

開業資金と知ってもらう活動

開業にはお金がかかります。
行政書士登録をするためには、いくつか要件があります。
一番悩ましいのが、事務所だと思います。

自宅事務所でもいいのですが、都道府県によっては要件が厳しかったり、実際に仕事をするとなると、自宅事務所は現実的ではなかったりします。
事務所に人を招いて仕事を取ろうと考えると、事務所を借りる流れになるでしょう。
事務所借りると、初期費用がかかりますし、毎月の固定費は、家賃だけではありません。
水道光熱費、通信費なども、毎月必要になります。
(私が借りている事務所は、看板使用料まであります)

事務所には机や椅子、応接セットやプリンタ、電話やファックスと、初期費用はかなりまとまって出て行きます。
最初に予算を決め、その中でやりくりしないと、スタートから余裕のない状態となるので気を付けましょう。
余裕がない場合は、公庫で借り入れを検討するのもいいかもしれません。
開業資金については、開業を決めたら一番最初に考えることだと言えるでしょう。

予算が決まると、出来ること出来ないこと、買うもの買わないものも明確になります。
開業を決めたら、一番最初の行動は、自分や自分の事務所を知ってもらうことです。
知ってもらう活動に必要なものは、予算を取っておきましょう。

名刺は自分でデザインすれば、数千円で作ることが出来ます。
A4サイズのチラシも、自分で作成すれば、印刷だけなら数千円で出来ます。
SNSやブログも、無料で出来ます。
お金をかけずに知ってもらう方法は、たくさんあります。
予算内で済む方法を考え、時間と行動を知ってもらう活動に注ぎ込みましょう。

あえてセオリーを外してもいい

私の開業は、「最初は固定費を抑えましょう」というセオリーをあえてはずしました。
そのセオリーを守ったせいで、多くの人は開業して3年経たずに廃業しているのかもしれないと考えたからです。
ちょっとひねくれているかもしれませんが、開業が難しいと言われている中で、これまで通りにやってもダメなのでは?と、思ったのです。

インターネットが普及したことで、世の中のトレンドは、急速に変化しています。

私たちが子供の頃、共通言語はテレビでした。
ラジオや新聞でした。
買い物は近くのお店で済ませ、たまに都心で特別な買い物をしたものです。

今は、テレビを観る人が減り、YouTubeやNetflixなどの動画配信サイトで、好きな時間に好きな動画を観るのが主流です。
ラジオもスマホでタイムフリーで聴き、ニュースはネットで拾い読みします。
すべての買い物が、ネット上で出来ます。
Amazonでほしいものをポチれば、翌日には宅配ボックスに入っています。
ネットは、スマホの小さな画面に映る世界が中心になって来ました。

そんな時代に、昔ながらのやり方で大丈夫なのかなと思いました。
あえて、聞いたことがないこともやってみようと考えました。

とは言え、新聞折り込み広告は、まだまだ高齢者には信用されますし、テレビの影響もまだまだあります。
どの年代をターゲットにするかで、やるべきことが変わります。
そして、5年後にどうなっているのか、誰にも予想が出来なくなりました。
今はないものが、急に主流になる可能性もあるからです。

開業7年目の私が考える、今、開業するなら、最初にやっておきたいことは、SNSとホームページ・ブログです。
自分を知ってもらうページやサイトを複数作っておくことと、作ることに慣れておくことが必要だと思います。
今やっておけば、新しいものが来たときに、対応しやすいからです。

また、これからは「人柄」がセールスポイントになると思います。
AIの時代だからこそ、人とのつながりと人柄が重視され、それはSNSやホームページ・ブログの中でもポイントになるはずです。
最終的には「直接会うこと」が、知ってもらう上で一番効果的な方法です。
人が感情で動くことが、極端に変わることはないでしょう。
人とのつながりが薄くなった今だからこそ、人柄が大事になります。

さあ、あなたは開業を決めたら、最初に何をしますか?

 

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