超AI時代の生存戦略 シンギュラリティに備える34のリスト

生き残りに必要なのは、スキマで淡々と何かを完成させて伝える力

知っておきたいシンギュラリティ

今年、何度も耳にした「シンギュラリティ」については、
様々な解説や記事が書かれていますが、
一般的には
人工知能(AI)が人間の能力を超える時点
と説明されていて、
これを2045年とする説があるようです。

「超AI時代の生存戦略」の表紙には、
シンギュラリティという言葉の上に
<2040年代>と表記されています。
30年後くらいということなのでしょう。

11月に参加した神田昌典さんの講演では、
シンギュラリティについては
「人間が新しいものを創造できなくなり、
2045年からはAIが新しいものを創造して行く」
という表現をしていました。

解釈は様々ですが、
AIの進化が高速化しているのは事実ですし、
いずれ人間の能力を超えると言われると、
確かにそうなるんだろうなーと感じてしまいます。

少し前までは、
AIに出来るのはデータの収集や解析なのだから、
感情に訴えるクリエイティブな世界や
コミュニケーションが必要となる部分については、
人間なしでは無理でしょうと考えていましたが、
脳の解析が進み、感情がデータ化されれば、
それもすべてAIがやってのけるかもしれないのです。

今、私たちは、
そんなところにまで来ています。

その状況とこれからの生き方、マインドセットについて、
分かりやすい言葉で書いているのが、落合陽一著
「超AI時代の生存戦略
シンギュラリティに備える34のリスト」です。

 

超AI時代の生き方・働き方・生活習慣

超AI時代の生存戦略として
生き方・働き方・生活習慣の3つの章で構成され、
全部で34の項目について書かれています。

生き方と働き方については、
レアカードになる生き方・働き方を提唱する
藤原和博さんに通じるところも多く、
前提知識と重ねながら、読み進めることができましたが、
一般的なビジネス書より内容が濃いため、
1時間でサラッと読み終えることはできませんでした。

目次を書き出してマインドマップにまとめたものを
参考までに載せておきます。

この中で、
「仕事になる趣味を3つ持とう」とか、
「ギャンブル的(ドキドキ)+コレクション的(充実感・報酬)+心地よさ(快感)」
の3つが不足すると続けられない、という表現が、
具体的で分かりやすかったです。

「好きなことを仕事にしよう」が続かない理由が
ここに集約されていると感じました。
「心地よさ」だけでは、続かないということです。

 

この先無くなる仕事リストなんてどうでもいい

本書を読んでさらに確信しましたが、
一般的に言われているAIの進化により無くなる仕事なんて、
どうでもいいと言ったら語弊があるかもしれませんが、
ポイントはそこではないのです。

AI時代はもう来ているのですし、
その進化は高速で進んでいます。
この現実を受け止めつつ、
どう生きるのか、どう働くのか、
その中に
コンピュータと親和性の高いクリエイティビティ
(本書の表現をそのまま使用)
を融合できるかどうかがポイントになりそうです。

少しだけ引用しておくと、

「AIはAIとしての仕事を、人間は人間らしいクリエイティブな仕事をすればいい」という論調が僕は嫌いだ。 この論調は思考停止に過ぎず、クリエイティブという言葉であやふやに誤魔化すことで、行動の指針をぼやかす。つまり、この論調で語る人は、要するに「何をしたらいいかわからない」、ということであって、これは多くの企業担当者も同様の発言をしやすい。

これはプロローグに書かれたもので、
「クリエイティブに生きるという妄想」に続く文章です。

一般的にクリエイティブと言われている絵を描くことや
文章を綴ることなどは、
すでにAIがやってのけているのだから、
思考法をコンピュータ時代に合わせていかなければ、
というのが、本書の始まりです。

どう考えて行くことが生き残りには必要なのか、
それが34項目に分けて書かれています。

私が自分の仕事や生き方に照らし合わせて出した結論は、
スキマとなる仕事を淡々と続け
何かを完成させて発信して行くことです。
つまり、今まさにやっていることを続けていく、
そんな結論となりました。

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