「わかる」と「できる」の壁は厚い<できるまで行動し続けよう!>

「わかる」と「できる」の壁は厚い <できるまで行動し続けよう!>

私の勉強会では、同じテーマを何度か取り上げることがあります。
特に売上や仕事の依頼を手に入れるしくみ作りについては、大事なので何度も取り上げます。

そんな時、「前にも聞いたことがあるから、いいや」と判断し、勉強会に参加しない人と、「もう一度聞いてみるか」と、参加する人に分かれます。

参加した人から言われるのは、「前に聞いたはずなのに、今回は前より理解できた。聞いて良かった」という言葉です。
もちろん、まったく同じ話をするわけではありませんが、まったく同じ部分もあります。
そんなところでさえ、以前とは違って聞こえたと言う人は、少なくありません。

実は、実務でも、売上や依頼を取る方法でも、一度聞いたくらいでは出来るようにはなりません。
「わかる」と「できる」は、全然違うのです。
2つの間には、分厚い壁があります。

今日は、そんな「わかる」と「できる」の違いについて、考えてみたいと思います。

 

二重跳びを思い出そう

初めて自転車に乗る時、初めてピアノを弾いた時、初めて二重跳びに挑戦した時など、子どもの頃の感覚って、割と覚えているものですよね。
最初は何をするにも、まったく出来る気がしないものですが、いつの間にか、なんてことなく出来るようになっています。

ちょっとその時のことを思い出してみましょう。

例えば、初めて二重跳びに挑戦した時、思った以上に難しいことに気づきませんでしたか?
他の人が跳んでいるのを見て、より高く跳び、手を二回回し、一度跳んでいる間に、縄が2回回るようにする。
理屈では分かっているけど、実際に縄を握って跳んでみると、なかなかできないわけです。

跳び方はわかっていても、跳べるようになるには、時間がかかります。
縄を短く持ったり、最初は高い所から跳びながら、滞空時間を増やして縄を回したり、そういう工夫の中で、跳ぶ感覚を掴んだはずです。

そして、一度出来てしまうと、あとは繰り返し出来るようになりますよね。

実務も、仕事を取る方法も、実はこれと同じことなんです。
やり方が理解出来ていても、実際は出来なくて当然です。
実務でも、仕事を依頼されるしくみを作るも、やることは二重跳びのマスターと同じなんですよね。

だけど、それが分かっていない人はとても多いです。

もちろん、開業時の私も、分かっていない1人でした。
だからこそ、大事なテーマは何度でも話すようにしています。

 

大事なことは何度も聞いた方がいい理由

同じ本を何度も読んだり、同じ音声を何度も聞いたりすることはありますか?
私は結構あります。
同じ小説を何度も読んだり、同じ動画を何度も見ることもあります。

同じものを読んだり聞いたりすると、あれ?こんなこと書いてあったっけ?、こんなこと言ってたんだと、新たな発見をすることがあります。
人は忘れる生き物なので、読んだもの、聞いたものを、完璧に覚えているわけではありません。

また、その時の自分のレベルによって入って来るものが違うので、10年前に読んだものが、今になって、まったく違う意味を与えてくれる場合もあります。

例えば、開業にまつわる話でも、開業時に聞くとピンと来なかったものも、3年後にあらためて聞くと、納得する部分が多く、この気持ちにあの時になっていれば、もっとうまく行ったのに、などと思うものです。
これは、実務の話でもマーケティングの話でもマインドの話でも、同じです。

今、開業7年目になって思うのは、開業を成功させるには、マインドが大事だということですが、開業1年目に聞いたマインドの話は、「わかるわかる。だけどそれじゃなくて、具体的に仕事を取る方法を聞きたいのよー」という感想でした。
あの時の私には、マインドなんて、単なる気の持ちようの話であって、行動の軸になるものとは思えなかったのです。

それでも、うっすらとでも聞いておくと、後々話がつながって来る場合があります。
マインドの話、マーケティングの話は、開業時からたくさん読んだり聞いたりしましたが、自分自身のピントが合って、そういうことだったのか!と腑に落ちたのは、軌道に乗り始めた開業3年目の頃だったと思います。

大事なことは、何度でも読んだ方がいいですし、聞いた方がいいです。
いつか行動を伴った理解につながって来ると思います。

 

「わかる」を「できる」にするのは行動だけ

「わかるわかる」と思っているうちは、「できる」状態にはなりません。
「わかる」を「できる」にするためには、行動しかないのです。

特に失敗をすることで、行動は大きな経験値になると思います。
失敗するとショックが大きいので、行動の方向付けのきっかけになります。

二重跳びのように、何度も何度も失敗する中で、跳ぶ感覚や、手首を回す感覚が、いつの間にか育つのでしょう。
間違って縄が体に当たると痛いので、次は当たらないようにしようと思います。
そんな感覚が、失敗することで養われるのかもしれません。

失敗を恐れ、効率的な行動を追い求めていると、なかなか前に進みません。
近道をだた探すのではなく、どんどん行動して、失敗して、経験値を積みましょう。

「これ、前にやったけどダメだった」と諦めず、何度か繰り返すことも大切かもしれません。

さて、今日はどんな行動をして、どんな失敗をしましたか?
明日はどんな行動をしますか?

少しずつ「できる」状態に近づき、開業を軌道に乗せて行きましょう!

 

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