行政書士開業1年目にしておきたい10のこと

行政書士が開業1年目にしておきたい10のこと

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開業に悩む人

開業したものの、思った以上に仕事が来ないなー。どうしたらいいんだろう、、、

開業1年目の多くの人が、同じような気持ちになっているのではないでしょうか。
もちろん、私も開業1年目は毎日悩んでいました。
先輩行政書士に相談しても、1年目なんてそんなものだよと言います。
だけど、今やるべきことは必ずあるはず。

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かみやま

この記事では、開業1年目の不安にお答えしていきます!

先輩が教えてくれない10のこと

開業1年目は思った以上に仕事が入らず、落ち込むことが多いですよね?
開業1年目だから当然とは言え、焦りや不安もあると思います。
そこで今日は、大変だからこそ開業一年目にやっておきたいことを書いておきます。
もちろん、開業2年目以降の方も再確認しておきましょう。

今の状態から早く抜け出したい!という方は、次の10のことを今日から始めてください。

  1. 3年後の自分をイメージする
  2. 助けたい人を決める
  3. 肩書をキャッチコピーにする
  4. 電話の留守電・転送設定をする
  5. 銀行口座をわける
  6. 年間予算を決める
  7. 日々の帳簿を付ける
  8. 午前中にブログを書く
  9. SNSを毎日更新する
  10. 家族と仲良くする

ひとつひとつ解説していきますね。

①3年後の自分をイメージする

3年後にどうなっていたいか、具体的にイメージできていますか?
これがないと、どこに向かって進んでいるのか見失うはずです。
忙しくしたいのか、ゆっくりしたいのか、ひとりがいいのか、人を雇いたいのか、年間売上はいくらを目指すのか、何を専門にしたいのか。
具体的はイメージを持てば持つほど、ゴールが明確になり、そこに向かうための行動ができるでしょう。

3年後のイメージを具体的に決めたら、その状態になるには、今何をしたらいいのか考え、ゴールに向かう行動をしましょう。
例えば、ゆっくりしながら年間売上500万を目指すなら、継続型収入で月20万と単発で月22万を稼げる方法を考えるといいでしょう。
それが3年後の姿であれば、まずは数千円からでいいので継続型収入につながる商品・サービスを作り、単価10万の商品・サービスを作りましょう。
商品・サービスがあれば、あとは売り方や営業方法を考えればいいわけです。

3年後の売上だけでも決めてしまえば、今の行動がかなり決めやすくなると思いますよ!
漠然と考えるだけでなく、必ず書き出して、目に見えるようにすることがお勧めです。

②助けたい人を決める

専門業務や活動の仕方を決める時に、誰を助けたいのかを明確にするといいでしょう。
助けたい人=理想のお客様です。
自分が助けたい人がお客様になってくれると、やりがいを感じ、達成感も手に入れることができると思います。

例えば、日本で働く外国人、外国人を雇う経営者、相続に不安を感じる高齢者、これから起業を考える若者のように、行政書士がサポートできる人はたくさんいます。
すべての人を助けたいと感じる人もいるかもしれませんが、ひとりが助けられる人の数は、ある程度限られますよね。
また、あれもこれもと手を伸ばすよりも、ひとつの業務に特化した方が、専門性も深まりますし、お客様に安心感も与えるはずです。

もちろん、開業したばかりの時は、来るもの拒まずでもいいと思いますが、自分が助けたい人がどんな人で、どんな業務をして行きたいのかは、決めておくといいでしょう。
これも、①のゴールを決めることにつながって来ると思います。

③肩書をキャッチコピーにする

私たちが行政書士を知っているのは、行政書士試験を受けて、行政書士という仕事をしようと決意したからです。
実は一般の人は、行政書士をよく知りません。
司法書士と間違えている人も多いですし、行政書士には税務は扱えないことを知らない人もいます。
そのため「行政書士です!」と、あいさつをしても、ほとんどの場合伝わらないと考えてた方がいいでしょう。

名刺に「行政書士」と表示するのは、あくまでも資格を記載していると考え、自分が何をする人なのかは、キャッチコピーを作ることをお勧めします。

例えば、「相続争いを軽減します!」というようなセリフでもいいですし、「相続アドバイザー」などでもいいでしょう。
「建設業許可専門の行政書士」のように、どんな行政書士なのかを説明する肩書でもいいと思います。

ひとつの業務に絞った書き方では不安な場合は、業務ごとに名刺を作り、渡す人によって使い分けるといいと思います。
相手に響くキャッチコピーを肩書にして、名刺を渡すといいでしょう。

④電話の留守電・転送設定をする

電話で問い合わせをする人は多いと思います。
問い合わせを受ける側としては、必ず電話を受けられる状態にしておきたいものです。
外出時や電話中などでも問題ないよう、留守電や転送の設定は忘れずにしておきましょう。

これは私の失敗談ですが、留守電のメッセージが英語になっていたことがあります。
お客様から教えてもらって分かったのですが、英語のメッセージが流れたためにメッセージを残せなかった人もいたかもしれません。
自分の番号に電話をして、実際に留守電になっているのか、転送されるのか、どんな流れになっているのか、確認するこもお勧めです。

転送の場合は、何コールで転送するのかも設定できると思います。
気の短い人の場合、2コールで切ることもあるので、気を付けたいですね。

⑤銀行口座を分ける

お金の管理はとても重要です。
開業すると口座を開設する人もいますが、面倒な手続きを要求されるなどして、個人口座を使う人も多いと思います。
その場合、個人的な入出金と事務所の入出金が混ざってしまうので注意したいですね。

個人口座を使ってもいいですが、事務所用の口座とプライベートの口座は分けることがお勧めです。
クレジットカードも、いくつか持っている方なら、どれかひとつを事務所用と決めて、引き落とし口座は事務所用の口座にしましょう。

銀行口座がひとつしか無い方は、面倒でも事務所用の口座を開設することをお勧めします。
地方銀行やネット銀行は、比較的開設しやすいと思います。

⑥年間予算を決める

⑤に続き、お金の管理につながる話ですが、一年間の予算を決めておきましょう。
予算は変更しても構いませんので、まずは見通しを立てておきます。
収支の予算を決め、毎月の実績を見た上で修正して行きましょう。

特に経費の予算を決め、決めた範囲内で使うことが大切です。
売上が見込通りにならないことは、一年目には必ずと言っていいほどあることです。
経費を使い過ぎてマイナスにならないよう、資金と確実な売上見込みから、使える経費を割り出しましょう。

また、予算と実績を管理し、毎月見直すことで、現実の数字を日々実感することになります。
これによって、経営者の感覚が少しずつ養われることになるでしょう。

つい目をそむけがちな数字と、日々向き合う習慣をつけましょう。

⑦日々の帳簿を付ける

⑤⑥に続き、お金や数字と向き合う話です。
確定申告時に慌てて取り組む人が多い帳簿ですが、日々付ける習慣をつけましょう。

⑥でも書いた通り、日々数字と向き合うことで、経営者感覚も身に付きます。
開業一年目は売上が少ないので、向き合うことがツライかもしれませんが、開業とはツライことも多いのです。
目をそらしてはいけません。

また、何と言っても、日々帳簿を付けることで、確定申告がかなりらくになります。
日々の小さな積み重ねの方が、まとめて申告資料を作成するより簡単です。
借入れや補助金の申請をしようとなった時も、帳簿がまとまっていれば、すぐに資料も作成できるでしょう。

日々の作業を習慣付けることは、事務所の継続にもプラスになるはずです。
ぜひ、簡単にエクセル帳簿等を使って付けて行きましょう。

⑧午前中にブログを書く

ちょっとだけハードルが高いかもしれませんが、ブログの毎日更新はかなりお勧めです。
私は開業準備中の2013年7月1日から、開業3年目が終わる2016年8月31日まで、1,157日間ブログを毎日更新していました。
今もアメブロの毎日更新と、このショッシーサロンや会員向けのショッシーオンラインの中で、何かしらの発信を日々行っています。

開業一年目など、そんなことして何になるの?と聞かれたこともありましたが、一年の仕事のほとんどが、ブログを読んだ方からの依頼です。
誰も知らない、何者でもない私のことを「知ってもらう」活動として、ブログの毎日更新は効果的でした。
その経験を経て、ブログの毎日更新をお勧めしています。

とは言え、毎日更新は、多くの人にとって難しいことのようです。
だかれこそ、チャンスなんです!!
多くの人がやらないことをやれば、それだけでチャンスは回って来ますよ。

まずは簡単な日々の記録で良いと思うので、ブログを書いてみましょう!

⑨SNSを毎日更新する

ブログに比べて、SNSの方が更新しやすいのではないでしょうか。
ブログよりも短い文章で発信するなら、SNSがおすすめです。

行政書士の場合は、実名のFacebookがお勧めですが、匿名のTwitterも気楽に始められていいかもしれません。
それぞれに特徴がありますが、実際にやってみて、自分自身で違いを感じてみるといいでしょう。

写真や動画など、オシャレに発信したい人は、Instagramで発信してもいいでしょう。

仕事につなげたいのであれば、①と②で考えた自分の専門業務やお客様に向けて発信しましょう。
法改正や業務に関連する情報や知識の発信など、役立つことをかみ砕いて発信できるといいですね。
共感を得るような内容もいいと思いますが、これは実は上級テクニックが必要なので、まずは業務関連がお勧めです。

また、SNSは、発信したものが自分のフォロワーや友だちにしか見えないことも理解しておきましょう。
フォロワーや友だちがライクボタン(いいね)を押してくれると、その人のフォロワーや友だちにも見えます。
多くの人に見てもらうためには、フォロワーや友だちを増やし、ライクボタンをたくさん押してもらうことが必要です。

⑩家族と仲良くする

最後に一番重要なことをお伝えします。
開業すると、家族はこれまで以上に重要な存在になります。
誤解を恐れずに言うと、助けてくれるのも家族、足を引っ張るのも家族です。

特に開業一年目は、「いつになったら稼げるようになるの?」「家にいない時間が増えたんじゃない?」など、家族から不満をぶつけられることもあるでしょう。
こちらも稼げない焦りから、喧嘩になることもあるかもしれません。

そんな時、家族との関係を良好にできるのは自分だけだということを頭に入れておきましょう。

家族はあなたを応援するあまり、不安にもなり、不満をぶつけたくもなるわけです。
ここはぐっとこらえて、①で書き出した3年後のイメージを家族にも共有して行きましょう。
時間をかけて明るい未来を作るイメージを見せることで、家族も少し安心するはずです。
いざという時に助けてもらうためにも、一緒に未来に進むイメージを見せて行きましょう。

家族と仲良くすることは、実は開業を成功させるために、最も重要と考えてもいいでしょう。
意外と盲点だった人もいると思います。
ぜひ今日から、意識的に家族と情報を共有し、仲良く過ごしてください。

以上で行政書士が開業1年目にしておきたい10のことは終わりです。
基本的な行動が多いものの、意外とやっていないこともあったと思います。
さっそく一日の過ごし方から見直してみましょう。

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かみやま

この10のことを始めるだけで、変化が現れるはずです。
ぜひ今から、行動に移してくださいね!

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