行政書士の開業 事務所を借りるメリット・デメリット

行政書士開業

行政書士の開業 事務所を借りるメリット・デメリット

行政書士として開業する場合、事務所を準備する必要があります。
これは、行政書士会に登録するための要件の1つです。

登録できる事務所の要件はいくつかありますが、書士会により、微妙に違います。
登録する書士会が決まったら、要件をしっかり確認しましょう。

事務所で最初に悩むのは、自宅にするか、借りるのか、ということでしょう。
そこで今日は、事務所を借りるメリットとデメリットについて書いて行きます。

 

仕事をする環境が整う、だけじゃない

事務所を借りるメリットは、何といってもオンとオフの区別がしやすく、仕事がしやすくなることでしょう。
自宅事務所の場合、家事をしてしまったり、家族がいる中で仕事をすることになりがちです。
仕事の始まりと終わりもはっきりせず、仕事に集中できないこともありそうです。

事務所が別にあると、自宅を出た瞬間、仕事に切り替わります。
事務所にいる間は、仕事のことだけを考えることができるでしょう。
仕事の環境が整うことで仕事に集中できることは、事務所を借りる大きなメリットです。

実は、メリットはこれだけではありません。
事務所を借りて仕事をしてみて感じたメリットは、いくつかありますが、今日は仕事につながったメリットを3つ紹介します。

①お客様の話をじっくり聞くことができ、信用にもつながる

事務所を借り、お客様の話を聞くスペースをしっかり作ると、お客様も安心して話をしてくれます。
私の場合、遺言書についてご高齢者とお話をする機会が多いのですが、ほとんどの方が1時間以上お話されて帰ります。
自宅の中に相談スペースをしっかり取れるなら、それでもいいかもしれませんが、お客様としては、もしかすると落ち着かないかもしれません。
独立した空間を作るとなると、やはり自宅とは別の事務所の方がいいでしょう。

個人のお客様も、法人のお客様も、この人に依頼して大丈夫かな?という基準の1つとして、事務所を見るところがあります。
実際に、事務所を見て安心して依頼した、というお客様も多かったです。

 

②開業への覚悟を感じてもらえ、仕事につながる

開業すると、同業者や他士業の方に会う機会も多いです。
実は、そこから仕事につながる場合も少なくありません。
私自身も、他士業の方から会社設立や飲食店営業許可、建設業許可のご紹介や、業務のサポート依頼をいただきました。
同業者からも、サポート業務の依頼がありました。

きっかけの1つが、事務所に来ていただいたことです。
事務所を借りてまで開業するということは、それなりの覚悟をもって仕事をしていると感じてもらえたようです。
特に女性の場合は、片手間で仕事をしているというイメージもあるのかもしれません。
そうじゃなくて、覚悟を決めてやっています!というアピールに、事務所は使えると思います。

 

③自分自身の覚悟が決まる

他人への覚悟決まってますアピールにもなりますが、実際に、事務所を借りると覚悟が決まります。
事務所を借りるには、初期費用としても、毎月の固定費としても、それなりのお金がかかります。
それを出してまで開業するわけですから、何とか売上を出す!という気持ちになります。
少なくとも、毎月の固定費分だけでも稼がないと!と、自分に言い聞かせることもできます。

人間はどうしても自分に甘くなります。
後には引けない状況に追い込むことで、自分に厳しく頑張ることもできるかもしれません。
これは、個々の性格にもよりますので、プレッシャーに弱い人にはお勧めしません。

 

固定費はキツイ

さて、事務所を借りることには、メリットがあれば、デメリットもあります。
ここからは、デメリットについて書いておきます。

デメリットは、何と言っても固定費がかかることです。

毎月決まってお金が出て行くというのは、想像以上に大変です。
開業1、2年というのは、予想以上に売上が立ちません。
その状況の中で、固定費を毎月支払わなければいけないので、じわじわときつくなります。

事務所家賃、事務所の光熱費・通信費を支払うためには、それに見合う金額を毎月売り上げる必要があります。
または、しばらくは貯金から支払うことになります。
開業資金として、公庫などから借り入れをしてもいいかもしれません。
できるだけ半年くらいで、固定費くらいは売り上げられるようになりたいですね。

となると、貯金もなく、借り入れも考えてなく、売上を作るアイデアがまったくない場合は、事務所は借りない方がいいかもしれません。
自宅事務所から始めて、売上がある程度できてから、事務所を借りてもいいでしょう。

また、最初は兼業から始めて、行政書士の売上が作れるようになったら、専業にするのもいいと思います。
ただし、この場合、行政書士業務にかける時間があまりに少ないと、いつまで経っても売上が作れないかもしれません。
会社員との兼業の場合、土日休みだとしたら、土日はがっつり行政書士業務につながる活動をした方がいいでしょう。

私がこれまで見た、兼業から行政書士専業になった方は、塾の講師との兼業の方が多いです。
塾には夕方以降勤務して、それまでは行政書士業務に集中して、数年後に行政書士専業になった方を何人か知っています。
また、不動産関係の方も、水木休みとかで、平日に行政書士の活動ができるようです。

事務所家賃や初期費用を含め、開業資金については、次の記事にまとめましたので、あわせてご覧ください。

 

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