行政書士開業準備のことを書こう その2退職までの出来事

開業準備のことを書こう その2退職までの出来事

行政書士という資格は、合格するとすぐに開業できる数少ないものです。
すぐに開業できるため、経験や実績がないままスタートする人が多く、多くの人が開業直後に途方に暮れます。
なぜなら、開業にはルールや正解がなく、何をしたらいいのか、自分で決めないといけないからです。

もちろん私も、開業直後に途方に暮れた一人です。
何とか開業3年目に、業界10%の年商1000万を達成しましたが、今考えると、数々の失敗の中で、安定した売上のつくり方を手に入れたおかげです。

今日はそんな私の開業当初の行動について、失敗談も含めお伝えします。
開業を迷っている方、開業して途方に暮れている方に、少しでもお役に立てると嬉しいです。

退職までの出来事

昨日は退職直後のブログを紹介しました。
今日はもう少し遡り、退職に至るまでの出来事を書きます、

あれから何年も経ちましたが、あまりにも印象深く情景はハッキリと思い出されます。

行政書士試験を受けたのは、2012年11月のことでした。
それまでの傾向から、合格率は低くなると言われていて、択一と一般で、155点以上が合格ラインと言われてました。

自己採点した私の点は150点。
記述式のポイント点の付け方が分からないため、再チャレンジを念頭に置くレベルでした。

それなのに私がしたことは、社労士試験に向けた勉強でした。
ダブル資格で開業しよう!と、その時は考えていました。

派遣事業に携わり、派遣スタッフの管理をする中で、労基法や社会保険、雇用保険にも関わり、何となく分かった気になっていたことがさらに気持ちを後押ししていました。
1年間行政書士試験の勉強に集中できたことも、自信に繋がったのかもしれません。

行政書士試験には合格しているはず!
そう信じることにして、私は社労士試験のWeb講座の受講を決めました。

会社もすぐにやめる気はなかったのです。
仕事もやりがいはありましたし、上からの評価も悪くなく、給料も毎年上がっていました。
この金額を継続してもらえるなら、悪くない生活が出来るレベルでした。

ただ、会社は傾いていました。
2008年の外資化以降、生産部門は新興国へ移行され、間接業務や関連会社の削減は100名単位のリストラに繋がりました。
それも定期的に実施されていました。
私も周りも一気にいなくなり、私が所属する部門も、いつどうなってもおかしくない状態でした。

一年前にはシステムの関連会社がなくなり、夫はそのタイミングで希望退職の枠に手を挙げました。
その時の退職金がとても良かったので、私も辞めるならこれだと思いました。
待っていればチャンスは来る!
その時に手を挙げれば開業資金も潤沢に入って来る!
周りがみんな相当な退職金を手にしていたので、夢も膨らみました。

そのチャンスが突然やって来たのは、合格直後の3月の終わりのことでした。
所属部門の派遣事業が、別の外資系企業に吸収されることになったのです!

雇用条件は変わらないと言われても事実上、いったん退職となります。
会社都合となるのは間違いありません。
私は退職金の計算をひそかに始めていました。

それでも、次の会社での待遇などによっては、いったん残るという選択肢もあり、その時はまだ、完全に退職は決めていませんでした。

関連記事一覧