あなたは明日、100円のモノを売れますか?<売るための条件>

あなたは明日、100円のモノを売れますか?<売るための条件>

行政書士にはたくさんの仕事があります。
許認可には何千種類もあると言われていますし、書類作成を入れると何万種類にもなるとも言われています。
それだけの仕事が存在していて、しかも、他のビジネスとも相性が良いというのに、なかなか売上が伸ばせないとしたら、それは何故なのか?

今日は、モノを売るために、依頼をもらうために必要な条件について書いて行きます。

あなたには商品・サービスがありますか?

事業が軌道に乗って思うのは、何よりも重要なのは「商品・サービスを持つこと」です。
行政書士なんだから、出来ることは色々ある。
商品・サービスなんて、行政書士になった時点でたくさんあるよ、と思った方。
その考え、実は間違っています。

例えば、高齢化社会だから「遺言・相続」の仕事はたくさんあるはずなのに、なかなか仕事の依頼が来ない。
どうしたらいいのか知りたくて勉強会やセミナーに行くと、売れている行政書士は、1つの手続きで数十万どころか、数百万売り上げていると言います。
ただし、その売上までの道のりやしくみは、詳しくは教えてもらえないことが多いです。

やり方さえ分かれば、自分にも売上が作れるはず!と思い、別の勉強会やセミナーに参加する。
もし、こんなスパイラルにはまっている方がいたら、ちょっと考えてほしいことがあります。

あなたは明日、100円のモノを売れますか?

あなたはこう思うかもしれません。
100円のモノ?何それ?遺言書を100円で作成しろと言うの??

もしそう思ったとしたら、完全に負のスパイラルにはまっているかもしれないので、要注意です。

 

何を100円で売ったら良いのかと考える前に

100円というのは、「安い商品」の例えです。
実は無料でも、何かを買ってもらうのは難しいのです。

無料相談や無料講座ってありますよね。
無料なのに、実際に人を集めるのは難しい。
例えば来週、あなたは無料相談に人を集めることが出来ますか?
無料だろうが100円だろうが、何かを売るって、本当に大変なことなんです。

何かを100円で売る時に、必要なことは3つあります。

 

100円で売るために必要なこと その1:100円の商品を作る

まずは、100円だったら買ってもいいかなと思えるものを作ります。
これは具体的なモノやサービスであることが必要です。

行政書士で考えると、例えば100円セミナー、100円のエンディングノート、100円相談など、色々あると思います。
ほしいものが100円なら買ってもいいかなと思っていもらえるかもしれません。

ところが、意外と100円にしても買ってもらえないものです。
まず、100円のサービスがあることを知ってもらう必要があり、それを提供している自分自身を知ってもらい、信用してもらう必要があります。
そこで、次に必要なことが、この商品を知ってもらうことです。

 

100円で売るために必要なこと その2:商品を知ってもらう

例えば100円セミナーを開催するなら、その内容、そのセミナーを聞いたらどんな良いことこあるのか、そのセミナーにはどんな人が参加するといいのか、セミナーを開催する人は本当に信頼できるのかなど、様々な情報を広く知ってもらうことが必要です。

どこで告知をするのか、考えてみましょう。
ある程度コストをかける必要もあるでしょう。
自分自身ではなく、他の人にPRしてもらうことで、商品の信用が強くなる可能性もあります。
100円とは言っても、知ってもらい、信用してもらい、買ってもらうのは簡単ではありません。

特に自分への信用を深めるためには、時間がかかるものです。
そこで、3つ目に、次の行動が必要になります。

 

100円で売るために必要なこと その3:商品に興味がある人に向けて発信する

広告やホームページを使って自分の商品を常に売り込むことも必要ですが、「興味がある」「本当に良いものなら買いたい」と思ってくれる人に対して、商品や自分自身について発信して行くことが効果的です。

いわゆる「見込み客」という人たちに対して、「100円で売っていますよ」「期間限定で無料にしますよ」「私自身の実績も増えてますよ」などの発信をすることで、「それなら買ってもいいかな」と思ってもらうのです。

「見込み客」を見つけるためには、どんな人が自分の商品やサービスに興味があるのか、欲しがるのかをリサーチする必要があります。
商品を知ってもらう方法を考える時には、商品に興味がある人をリサーチできる方法を見つけることも重要です。

上の3つの手順については、無料相談や無料講座に人を集めるのも、同じことです。

 

実は100円も10万円も同じです

無料や100円なら売れるかと言ったら、そんなことはありません。
実は100円であろうが、10万円であろうが、売れるまでのプロセスはそれほど変わらないのです。
100円でも10万円でも、まずは具体的な商品を作ることが必要です。

「遺言書作成10万円」では、商品・サービスがあるとは言えません。

遺言書を書くと、どんな良いことがあるのか、実際に誰がどんな遺言書を書いているのか、遺言書がないと何が困るのか、書くと言っても、何を書いてくれるのか、それまでにどんな作業が必要で、時間はどれくらいかかるのか、10万円は何にかかる費用なのか、等々、疑問を1つ1つ解決するような内容を作っておく必要があるでしょう。
これが出来ていないことには、100円でも売れないのが現実なのです。

さて、あなたは明日、100円のモノを売ることができるでしょうか?
一度真剣に、現状を見直してみましょう。

 

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