行政書士が売上を伸ばすために知っておきたいこと

行政書士が売上を伸ばすために知っておきたいこと

行政書士に限らず、開業後の一番の悩みは「お金」です。
生きるためにお金が必要なのは、ここで説明するまでもないでしょう。
「お金のために働いているわけではない」と言う人もいますが、この言葉は、自分の生活を成り立たせるためのお金を稼いだ上で言えるもの。
お金がなければ、心に余裕がなくなり、ネガティブ思考になりがちです。
逆に、お金が稼げるようになれば、嫌な仕事は断れますし、好きなことだけをして生きて行けるようになります。

今日は、開業を楽しいものにするためにも、行政書士が軌道に乗るために知っておきたいことを書いて行きます。
「売上を伸ばすための考え方」を知ることで、業務の選び方から見直すことができるはずです。

仕事を依頼されるまでの流れとは

行政書士の開業直後の悩みは、仕事が来ない、仕事をどうやって取ればいいかわからない、ということでしょう。
私も開業一年目は、仕事の取り方が分からず、かなり悩みました。
たくさんの勉強会やセミナーに参加しては、やりたくないことばかりが明確になりました。

例えば、売り込みのような営業やポスティングのような自分がされたくないことは、やりたくないと感じました。
一通りは色々とやってみましたが、ストレスを感じるものは、すぐにやめました。
これに関しては、今でもやらなくていいと思っています。
なぜなら、仕事を依頼されるには、営業の方法よりも、流れを作ることが重要だからです。

仕事を依頼されるまでには、流れがあります。
私がお勧めなのは、「かみやま式5段階フロー」です。
自分の名前をつけるくらい、自信のあるやり方になっています。

かみやま式5段階フローとは

仕事を依頼されるまでの流れは、次の5段階と考えるといいでしょう。

  1. 知ってもらう
  2. 問い合わせをもらう
  3. 会ってもらう
  4. 買ってもらう(仕事を依頼される)
  5. また買ってもらう(仕事を再度依頼される)

開業すると、ついつい「仕事を依頼されるためにはどうしたらいいんだろう」と考えがちですが、これでは答えは出ません。
上のように、1から5段階で考えることで、何をするかが具体化します。

そのためには、まず、何の仕事を取りたいのかを明確にし、その仕事を依頼されるための5段階フローを考えましょう。
つまり、「どんな仕事でもいいからほしいなー」と考えていても、仕事にはつながらないということです。
これは、行政書士が開業してから、やりがちなミスでもあります。

 

新規の仕事を取るのは大変

開業すると誰もが実感すると思いますが、新規の仕事を取るのはとても大変です。
誰かに仕事を振ってもらえないか、誰かにお客様を紹介してもらえないかと、つい考えてしまいますよね。
ところが、新規の仕事を取る流れが出来てしまうと、紹介などに頼らなくてよくなるので、自由度が高くなります。
最初は大変ですが、後々を考えると、自分で仕事を取る流れを作ることがお勧めです。

流れとしては、「かみやま式5段階フロー」を作って行きます。
例えば私の場合、遺言書作成業務は、次の流れで定期的に依頼を受けています。

まず、1段階目の「知ってもらう」ですが、ここでは毎月開催している遺言講座を知ってもらう手段として「広告」を出しています。
この広告を見て、講座に参加したいと思った方から電話をもらうことが、第2段階目の「問い合わせをもらう」です。
講座に参加してもらうことが、3段階目の「会ってもらう」ことになります。

また、講座に参加いただいた方には、アンケートを提出していただき、住所と名前を記入いただいた方には、2、3ケ月に一度会報を送っています。
これは直接会ってはいませんが、接触回数を増やす役目を果たしていると思います。

さらに、講座に参加いただいた方が相談に来ることで、「会ってもらう」ことにつながります。

その後、遺言書作成の依頼につながり、4段階目までの流れができます。
大切なのは、ここで終わりにせずに、次の5段階目に向けて、もう1つ仕事を依頼してもらうことです。

 

1つの仕事で終わらせないために

先ほどお伝えした通り、新規の仕事を取るのは、とても大変です。
本当に大変なので、1つ仕事の依頼を受けたら、もう1つ2つ依頼を受けられるようにすることが大切です。
これは、新規の仕事を取ることと比べたら、かなりスムーズに進む可能性が高いです。

例えば、Amazonで買い物をする時に、「この商品を購入した方は、こちらも買っています」のような表示が出てきて、ついでに買ってしまった経験はありませんか?
「ちょうど必要と思っていたから助かった!」と感じた人も多いのではないでしょうか。

関連商品のお勧めは、様々な場面で体験しているはずで、流れで買ってしまうこともありますが、多くの場合は「ちょうど良かった」という感想になると思います。
行政書士の業務も、Amazonの買い物と同様に考えて行きましょう。
依頼された仕事に関連するもので、「ちょうど良かった」と思ってもらえるものは何ですか?
この質問をいつも頭の中に入れておきましょう。

遺言書作成業務の場合、5段階目にあたるものは、次の通りです。

ざっと挙げられるものだけでも、遺言執行、見守り契約、事務委任サポート、任意後見契約、民事信託、死後事務管理契約があります。
この他にも、まだまだあるはずです。

この5段階目の商品・サービスをどれだけ持っているかが、売上にも大きく関わってくるはずです。

また、業務によって、5段階目が挙げやすいものと、挙げにくいものがあるでしょう。
行政書士としてどんな業務をやろうか迷った時には、5段階目の「また買ってもらう(ついでに依頼される)」商品・サービスがたくさん挙げられるものを選ぶのもいいと思います。
それが、売上を伸ばすポイントと言えます。

仕事を依頼され、売上を伸ばすために、「かみやま式5段階フロー」をぜひ活用してください!

 

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