メンドクサイことはたくさんある<これはビジネスチャンスだ!>
メンドクサイことはたくさんある<これはビジネスチャンスだ!>
先日、こんなツイートをしたところ、いつもより反響がありました。
世の中には、めんどくさいことがたくさんある。 どんなに便利な世の中になっても、それはなくなることはないだろう。 だから、行政書士の仕事も無くならないし、人の仕事は無くならない。 ただし、めんどくさいことがやりたくないなら、稼ぐのは難しいかも。 これは行政書士に限らず。
士業の仕事は基本メンドクサイ
行政書士に限らず、士業の仕事って、知識はもちろん必要ですが、それ以上に人がメンドクサイと思うことを代わってやるものが多いと思います。
基本的に、役所に書類を提出とか、日々のお金の管理とか、争っている人との交渉って、誰もやりたくないのではないかな。
時間もかかるし、考えるだけでメンドクサイですから。
そのくせ、こちらが代わりにやると、「あ、ここはこうじゃなくて、あれにして」とか、「そこはこれに変えて」とか、色々言って来るのもよくあることです。
だったら自分でやればいいのに!は、間違いで、こちらが提示したからこそ出る意見なのです。
代わりにやったからこそ、このやり取りは存在します。
これを効率良く、抵抗なく出来る人が、士業に向いている人なのかもしれません。
まあ、サービス業くらいに思った方がいいです。
その方が売上が伸びることは間違いないでしょう。
メンドクサイ=ビジネスチャンス
メンドクサイけど、やらないといけないことは、間違いなくビジネスになります。
誰もやりたがらないのであれば、それはもう、ビジネスチャンスです。
先日、人と違うことをやろう!という記事を書きましたが、それと似ています。
メンドクサイから誰もやりたがらないなら、それをやるだけで差別化、付加価値になるはずです。
周りがやらないなら、値崩れも起きません。
競争相手がいないって、良いことばかりです。
自分の決めた価格で出来るし、ストレスも少なくて済みます。
ただし、メンドクサイです。
だからビジネスにするには、どこがどうメンドクサイのか、なぜメンドクサイのか、どうしたら効率的にこなせるのかなど、考えて行く必要があるでしょう。
経験上、これは時間と件数をこなすことかなと思います。
例えばよく同業者から言われるのが、
「遺言書の作成って、内容を決める時に二転三転したりして、めんどくさくないですか?」
ということ。
確かに、家族の意見を聞いて、遺言書の内容が変わったり、遺言書自体が取りやめになることもあります。
その後、やっぱり書きたいと言われることもあります。
「先生が先に死んでしまったら、どうしたらいいんですか?安心して任せられるのかしら?」と、87歳の女性に言われたこともあります。
遺言書の作成を任せられるかどうか、私の学歴だけでなく、私の娘の学歴も聞いて来るお客様もいました。
これはちょっと、遺言書作成業務がメンドクサイのとは違うと思いますが、遺言書作成の場合、人と人の関係が許認可よりも濃くなるような気がします。
そのために許認可よりもメンドクサイように思える人もいるでしょう。
でも、やることは同じです。
お客様に信頼してもらい、安心して依頼してもらう。それだけです。
メンドクサイを克服すると、信頼が深まる
人は接触回数が増えると、相手に好意をもつらしいです。
メンドクサイお客様の場合、何度も電話や面談、打ち合わせとなるため、仕事が完了する頃には、好意的になっていることが多いです。
自分の家族や友達を紹介してくれる方もいます。
これは、信頼してもらっている証と言えるでしょう。
同様に、何度も役所に問合せないと分からないような許認可や申請の場合、役所の担当者との接触が増えます。
これにより、担当者との関係が良くなり、知らない情報を教えてもらえるケースも出て来ます。
メールだけでやり取りをして、さらっとこなせる仕事に憧れることも多いですが、実質売上につながったり、やりがいを感じたり、感謝されるののは、メンドクサイ仕事だったりします。
自分自身の成長や知識の積み上げのためにも、メンドクサイと思わずに、メンドクサイことに取り組んで行くといいのかもしれませんね。