駆け出し行政書士の実績の作り方<1年目のやり方あります!>
開業したばかりの行政書士は、動いてもなかなか仕事につながらないものです。
私自身も開業当初は毎月150人以上の人に会い、ほぼ成果がありませんでした。
ところが5年を過ぎた頃には、月に5人以下にしか会わなくても、仕事が途絶えることがなくなりました。
そんな経験も踏まえ、ここでは行政書士の実績の作り方について解説します。
開業1年目でもできる実績の作り方があります!
ぜひ、実際に試してみてくださいね
すべての人は信用で動く
行政書士は、開業すると「先生」と呼ばれる国家資格です。
それでも、開業1年目は仕事の実績がないため、なかなか信用してもらえません。
結論から言ってしまうと、信用がなければ依頼はありません。
仕事を依頼されたければ、1日も早く信用を手に入れましょう。
例えば、空気清浄機を買う場合、皆さんは何で選びますか?
値段、性能、デザイン、色々あると思います。
最終的に、メーカーを見て決める人も多いのではないでしょうか。
私は先日、空気清浄機を購入しましたが、シャープとパナソニックの二択でした。
大手メーカーだから安心だと考えたからです。
これまで使っていた空気清浄機も、どちらかのメーカーのもので、満足していました。
どちらかを選んでおけば、まあ安心かなと考えました。
同じような流れで購入する品物を選ぶ人は、意外と多いと思います。
この購入までの流れには、私たちが事業をする上での大きなヒントが隠されています。
それは、私たちは安心と信用を第一に考えつつ、これまでの行動の先にある商品やサービスを選ぶということです。
大手やメジャーなものは安心、みんな買ってるから安心、昔からあるものは安心。
つまり、実績はとても重要ということです。
そうなると、開業1年目の何も実績がない人には、仕事がなかなか来ないのは当然のことです。
そこで考えなければいけないのが、実績がない自分から買ってもらう方法です。
大丈夫!その方法、ありますよ!
実績がないなら、人柄で信用してもらう
商品・サービスを売るためには、マーケティングが必要と聞いたことがあると思います。
マーケティングとは、思い切り簡単に言うと、最終的に自動的に売れるまでの流れを作ることです。
昔ながらのマーケティング理論は、今でもたくさんの本などで紹介されていますが、時代に合っていないものも多いかもしれません。
実は本に書かれていないことこそが、今の時代に必要だったりもするのです。
その中でも、人間性や人柄は今後ますます重要になるはずです。
AIと比較できない部分でもあるので、生き残りにも重要なポイントになるでしょう。
開業当初、マーケティングの勉強会に何度か参加しました。
その中で、「商品を売るには何が必要だと思いますか?」と聞かれ、「人柄」と答えたことがあります。
当然、講師から鼻で笑われました。
「かみやまさん、人柄はマーケティングには出て来ませんよ」と。
マーケティングの情報をアップデートすれば、人柄が重要なことは分かるはずです。
ホームページ、ブログ、SNS、すべてに人柄は出てしまいます。対面ならなおさらです。
文章や動画で、この人に会ってみたいと思われたら、自動的に問い合わせが入ります。
会わなくても自動的に買ってもらえる、依頼が入る状態も作れるはずです。
インフルエンサーマーケティングなど、まさにこの流れです。
開業したばかりの時に誰かに挨拶に行く場合も、人柄が良ければ、笑顔が印象的なら、あとで思い出してもらえるかもしれません。
人柄に自信がある人は、それだけで勝ち組だと思っていいでしょう。
ストーリーで信用してもらう
「人柄が重要」と開業当初から気づいていた私自身の人柄は、実は良くありません。
今はだいぶマシになりましたが、開業当初は、イヤだなと思った人には、相手が先輩でもイヤな顔をしてしまいました。大人として良くないですよね。
反省しても、人柄や性格は一日で何とかなるものでもなく、もって生まれたものは簡単には変わりません。
ただし、人柄や性格があまり良いとは言えない人も安心してください。方法はあります!
私が手ごたえを感じたのは、ストーリーで信用してもらい、興味をもってもらう方法です。
私は行政書士開業当初から、起業や開業など、独立して頑張りたい人をサポートしたいと思っていました。
その頃から、会社勤めが安心の時代は終わると思っていましたし、スキルがあるのに安く使われている人を見ると、もったいないなと感じてました。
フリーになって、自分の価値を上げられる時代になって来ていることを知らせたいと、思いました。
ブログにもその辺をずっと書いていましたし、近しい人には伝えていきました。
結果、私の周りの数名が独立しました。
独立した人たちは、今でも「独立して良かった!」と言っています。
きっかけは私のブログを読んだことだと言う人もいます。
開業した人には、みなさんにそれぞれストーリーがあるはずです。何となく開業した人は、少ないと思います。
自分がどうして開業したのか、何をしたいと思っているのか、誰の役に立ちたいと思っているのか。
この辺をブログやSNSで発信し、会った人に話してみると、共感してくれる人から声がかかるはずです。
私の開業1年目の仕事は、9割がブログからでした。
想いに共感して依頼してくれるお客様とは、長いお付き合いになっています。
顧問先になってもらった法人様もいます。これも、ブログの効果、ストーリーの成果と言えるでしょう。
無理やり実績を作り、信用してもらう方法
もうひとつ、私が開業1、2年目にやった無理やりな実績作りをお伝えします。
仕事をもらって実績を作りたいのが本音ですが、1年目はなかなか仕事につながりません。
実際は、開業してすぐに1つか2つ仕事が来ます。ご祝儀と呼ばれる、知り合いからや、新人だから依頼していただける仕事です。
そしてその後、パタッと来なくなるのが、開業あるあるです。
仕事がなかなか来ない時は、無理やり自分で仕事を作りましょう。
明日にでもできるのが、無料相談会と講座開催です。
今はコロナでちょっと厳しいですが、zoomで開催することはできるはずです。
zoomの場合、コストもほぼかかりませんし、日時を決めて、ブログやSNSで告知してみましょう。
知り合いにメールしてもいいでしょう。無料にすると、誰かしら参加してくれるはずです。
相談会も講座も、テーマはしっかり決めておくといいです。
講座の場合は、パワポで簡単な資料を作り、30分くらいでいいので、まずは開催してみましょう。
知り合いだけの会でもいいと思います。開催したら、それは実績です。
開催は、意外と簡単でもあり、想定外の大変な点もあると思います。
そういったすべてが経験になり、実績になります。
私の場合は、コロナがなかったこともあり、ブログで告知し、会場を取って開業とエンディングノートの講座を開催しました。
その結果、エンディングノートのターゲットがブログを読まないとわかり、広告を入れ、チラシを会場に置いてもらいました。
これを毎週のように開催したところ、1年目でしたが毎週人は集まりました。勉強会や講座に興味がある人は、一定数いるようです。
私は、テーマを開業とエンディングノート・遺言書に絞って講座を開催していました。
テーマは2つくらいに絞った方が、自分が何をしている人なのかが分かっていいと思います。
まとめ:個人でも信用される時代
開業1年目でも実績を作り、信用してもらう方法をお伝えしました。
50代、60代が、スマホを日常的に使う時代になっています。
ネット上で自分の人柄やストーリーが表現できて、告知もできる場を作っておくことをおすすめします。
ブログやSNSなら、無料で今日からでもできますよね。
ネット上で告知するのは、大手も同じです。
GoogleやYahooの検索エンジンは、大手を検索上位に上げて行くため、個人は大変とも言われています。
では、選ぶ人としてはどうでしょうか? みんな大手を選べば安心でしょうか?
大手には、詐欺サイトや詐欺メールなども多発しています。
Amazonのレビューは、お金をもらって書いている嘘のレビューが多くなっています。
SNSのインフルエンサーもお金をもらい、特定のものを宣伝しています。 多くの人がこの流れに気づいています。
検索結果は、徐々に信憑性のないものに変わるかもしれません。
そんな時に重要になるのが、知り合いからの口コミや、地域のコミュニティ、共感できる人のブログやSNSではないでしょうか。
今後は、大手でもなく、インフルエンサーでもなく、共感や信用を与えられる個人の時代になるはずです。
それが一番信用できるし、この人にお願いしたいと、安心して思えるからです。
今の時代に合った動きをして今後を見据えて動くことが、これからの行政書士に必要です!