行政書士の開業がうまくいかない3つの理由

行政書士の開業はなぜうまくいかないのか?

先日、YouTubeに「行政書士の開業がうまくいかない3つの理由」という動画をあげました。
嬉しいことに、たくさんの人にご覧いただいています。
そこで今日は、行政書士の開業がうまくいかない理由について、テキストでもまとめておきます。
よろしければ、YouTube動画とあわせてご覧ください。

行政書士の開業がうまくいかない3つの理由

行政書士試験に合格したものの、開業したいけどうまくいくのか不安だと思っている人も多いと思います。
実はうまくいく開業の方法については、誰も具体的に教えてくれないんですよね。
「開業したいけど、うまくいくのかな?」
「行政書士は食えない資格って聞くけど大丈夫なの?」
そんな不安をお持ちのみなさんのために、開業がうまくいかない理由について解説していきますね。
うまくいかない理由がわかれば、そうならないように進めて行くことで、失敗を避けることができます。

行政書士試験の勉強と開業は、まったく別話です。
必死に試験勉強をして合格しても、開業となると、また一から学ぶことになります。

もちろん、私もそうでした。
凹んだこともたくさんありますし、やり方がわからずたくさん失敗もしました。
だからこそ、開業前に自分が知りたかったことを伝えたいと思っています。

開業の方法なんて、わからなくて当然です!

開業したみなさんも経験あるんじゃないでしょうか。
まずは情報収集のために先輩行政書士に会いに行ったり、先輩行政書士に言われるままに、やりたくないこともやってみたり、
異業種交流会やセミナーに参加して名刺交換したけど、結局知りたいことはわからず、仕事につながることもなく、挙句の果てには、何かを売りつけられてしまった、なんてこと。

私も開業当初は、手当たりしだい勉強会や交流会に参加していました。
10年以上前のことですが、月の半分は人に会いに行きました。
時間とお金を遣い、何となく行動している気になっていました。

ただ、そのやり方では、いつまで経っても軌道に乗せることはできません。
もし私が手当たりしだい人に会うことをやめなかったら、先輩行政書士に言われるままにやりたくないことを続けていたら、いつまでたっても軌道に乗せることはできなかったと思います。

今日紹介することを意識することで、無駄な時間や間違った行動を避けることができます。
それどころか、自分自身で正しい方法を選択できるようになるでしょう。
自然と軌道に乗せる行動に近づけるはずです。

実際に私も、今日紹介する3つのことを意識したことで優先的に何をしたらいいのかがわかるようになりました。
行政書士としてどの業務を専門に取り扱えばいいのかもわかり、時間を効率的に使えるようになりました。
それにより、開業して2年目に年商500万を超え、3年目に年商1,000万円を超えることができました。

私だけでなく、軌道に乗っている行政書士の多くが、今日紹介する3つの間違いを避けて行動しています。

うまくいかない理由を知ることで、間違った行動を避けて、軌道に乗せていきましょう。
もちろん、何をしたらいいのかも合わせてお伝えします。

うまくいかない理由①:開業すると依頼が来ると思っている

行政書士の開業がうまくいかない3つの理由1つ目は、開業すると依頼が来ると思っていることです。
実は私もこの勘違いをしていました。
「行政書士」の看板を出せば、依頼が来ると思っていました。
そのため、仕事がいつ来てもいいように、
実務に関する勉強会に開業前から参加していました。

残念ながら、開業しても仕事はすぐには来ません。
知り合いから2件くらい依頼があるかもしれませんが、これは「ご祝儀」と呼ばれる偶然の仕事です。
長くは続きません。

依頼を継続的に手に入れるためには、営業集客が必要です。
だけどこれを教えてくれる人はあまりいません。
うまく行っている人は、そのノウハウを教えたがりませんし、うまく行っていない人は、そもそもノウハウがないので教えられません。

私は開業前から勉強会に参加していましたが、実務の内容がほとんどで、営業集客に関しては、聞く機会がありませんでした。
開業してすぐに営業集客の必要性に気づき、試行錯誤してノウハウを手に入れました。
これについては、私の勉強会やこのチャンネルで積極的に教えています。
自分が教えてもらえず苦労したことはどんどん伝えていきたいと考えています。

営業というのは、自分を知ってもらうこと、自分ができる仕事を知ってもらうことです。
売り込むことだと思っていると失敗します。
みなさんも売り込まれるのは嫌いなはずです。
売り込むのではなく、相手からほしいと言ってもらえる状況を作るのが営業なんです。

例えば私は、開業してから3年間、毎日欠かさずブログを書いて、SNSで発信しました。
また、毎週のように勉強会や講座を開催して、たくさんの人に私を知ってもらいました。
活動内容については、ホームページにも掲載しました。
私の開業3年間の仕事の82%は、ホームページやブログ、SNSからです。
オンラインとオフライン、両方での活動が実を結んだのだと思います。

今後、行政の申請手続きが電子化することを考えても、ますますオンラインの活用が必要になっていますね。
行政書士には、オンラインの活用が苦手な人がまだまだたくさんいますので、活用できるだけで、一歩リードできると思います。

また、集客というのは、お客様になるかもしれない人の連絡先をもらうことです。
人を集めることではなく、連絡先を集めることです。
ここを間違えている人も少なくないので、注意してくださいね。
会うだけ、見てもらうだけでは、相手に連絡ができません。
連絡ができなければ、仕事につなげるのは難しいです。

連絡先をもらっても連絡しなければ、それも仕事につながりません。
相手がほしい情報を連絡することで、少しずつ依頼に近づきます。
まずは無料で情報提供していきましょう。

開業するだけでは依頼は来ません。
行政書士と言っても、一般の人には何をしている人なのかわかりません。
大きな看板を出しても、知らない人には見えません。
まずは知ってもらう活動として、営業集客をしっかり行うことが必要です。

うまくいかない理由②:得意なこと・経験を生かさない

行政書士の開業がうまく行かない理由、2つ目は、得意なことや経験があることを仕事に取り入れないことです。

行政書士のほとんどが、未経験で開業します。
何も経験がない状態で開業という、かなり無謀なことをするわけです。

例えばラーメン屋を開く場合、ラーメンの作り方などを修行したり、自分で研究してからお店をオープンしますよね。
それをせずに、いきなり店を出すようなものです。
そう考えると、かなり無謀だと思いませんか?
うまくいかなくて当然ですよね。

そこでおすすめしたいのが、これまでの経験や特技を生かせる業務を取り扱うことです。

行政書士で開業するみなさん、特にこのブログをご覧のみなさんは、40代50代の人が多いと思いますが、一度や二度は会社などで仕事をしたことがあるはずです。
退職を機に開業する人もいるでしょう。

あなたがこれまでやってきた仕事を学生時代のアルバイトなども含めて書き出してみてください。
できるだけ細かくたくさん書き出して、自分に合っていたもの、合っていなかったものに分けていきましょう。

この業界については多少知っているとか、自分に合っていたとか、それが生かせる行政書士業務は何なのか、考えてみてください。
きっとヒントが見つかるはずです。

逆に、苦手なことは避けましょう。

例えば私の場合、人に会うのが苦手です。
ところが開業当時は、開業するのに、人に会うのが苦手なんて言っていられない、たくさんの人に会わなきゃ!と思い、無理して毎月150人くらいの人に会いました。
その結果、5ヶ月目には体調を崩していました。

結局、開業前から毎日欠かさず書いていたブログやSNSから問い合わせや依頼が入りました。
考えてみれば、40代50代過ぎてから、苦手なものを得意にするなんて無理ですよね。
みなさんも、得意なことやこれまでの経験を活かせるものに取り組んでみてくださいね!

うまくいかない理由③:多くのことに手を出してしまう

行政書士の開業がうまく行かない理由、3つ目は、あれもこれもと多くのことに手を出し過ぎてしまうことです。

開業してもすぐに仕事は来ませんし、周りからはネガティブなことを言われます。
「やっぱり開業なんてうまく行かないよねー」
「会社に勤めてた方が安定してたのに!」

時には家族からも言われることがあるかもしれません。
私もそうでしたが、一番のミカタのはずの家族からネガティブなことを言われると、本当にショックですよね。
何とか仕事を取らなくては!と、余計なことまであれこれと手を出してしまいがちです。

私の場合も、とにかく人に会うのに時間を使ったり、意味のない異業種交流会にまで参加したり、何かにつながればと、タダ働きしてしまったり、今思えば、色々なことをやり過ぎました。
もちろん、何をしても人生の勉強にはなりますが、時間を無駄にしないためには、1つ2つに絞って、徹底的に継続することが大事です。

例えば建設業のお客様にアプローチしようと決めたら、建設業者・宅建業者等企業情報検索システムで建設業者をピックアップして、開業の挨拶や自分が行政書士としてできることを伝えていきましょう。
パンフレットやちらしを作成して、郵送してみるといいでしょう。
もちろんホームページやSNSでも、建設業許可に関する情報発信を日々更新し、自分が建設業許可の仕事をしている行政書士なんだと知ってもらいます。
1つに絞って毎日行動すると、3ヶ月、半年後には、状況が変わって来るはずです。
不安や焦りに打ち勝ち、これだと決めたことに集中することで結果を出していきましょう。

うまくいかない3つの理由を知ったところで、うまくいくために必要なことをまとめておきますね。

開業がうまくいくためにやるべきこと

  1. 開業したらまずやるべきことは営業集客です
    自分を知ってもらい、自分の仕事を知ってもらい、お客様になりそうな人の連絡先をもらうことです
  2. まずは得意なこと、これまで経験したことを仕事にしましょう
    苦手なことを勉強するよりも、すぐに仕事になる特技や経験を磨きましょう
  3. あれこれ手を出さず、これだと決めたことを徹底的にやりましょう
    1つか2つに絞り、継続しましょう!

ここまでご覧いただいたみなさんなら、間違った道に進むことを避けて、はじめから正しい方法を意識して開業することができるはずです。

とは言っても、こんな風に思った人もいるかもしれません。
「営業集客なんて自分にできるんだろうか?」
「得意なことなんて自分にあるのかなー?」

そこは心配しなくても大丈夫!
このブログやYouTube「ひとり行政書士かみやまちゃんねる」では、40代50代から開業するひとり行政書士に向けて、開業と営業集客についてお伝えしています。
今後もブログや動画を合わせてご覧いただき、少しずつ行動に移してみてください!

今日お伝えした3つのポイントをおさえるだけでも、開業にはかなり有利ですよ。
私も最初から知っていれば、もっと早く軌道に乗れたのに!と思います。

次回のYouTube動画では、行政書士の営業集客のポイントを解説します。
営業集客について、さらに深掘りしていきますので、ぜひ、ご覧ください。
しばらくは毎週金曜日の19時に動画を公開する予定です。
新しい動画を見逃さないように、チャンネル登録していただけると嬉しいです!
ひとり行政書士かみやまちゃんねる

動画の内容は、ブログ記事にもしていきますね。
質問や感想は、YouTube動画に気軽にコメントしてください!

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