行政書士が軌道に乗るために必要な3つのもの
行政書士になるなら、この3つを身に付けよう
行政書士は、試験に合格すれば開業できる資格です。
こんな資格、なかなかありません!
毎年多くの人が開業しますが、1年もすると、上手く行っている人と、行っていない人に分かれて来ます。
思い切って開業するのですから、上手く行っている人になりたいですよね。
結論から言うと、方法さえ知っていれば、上手く軌道に乗せることは出来ます。
今日は、行政書士が上手く行くために必要な3つのものをお伝えします。
①お金を手に入れるビジネスセンス
行政書士を3年続けるのが難しいという話は、一度は聞いたことがあると思います。
実はこれ、行政書士に限った話ではなく、起業開業した人は、ジャンルに関わらず3年続けるのが難しいと言われています。
なぜ難しいのは簡単で、多くの場合、売上が伸びず継続できなくなるからです。
行政書士の場合、仕入がないため固定費は少ないと言っても、やはり書士会への会費や事務所家賃等、毎月何かと費用はかかりますから、ある程度の売上がないと継続は厳しいです。
ましてや家族を養うなんてことになれば、諦めてしまう人もいるでしょう。
行政書士の売上については、年間500万に満たない人が78%というデータもありますから、大変な仕事と考えられるのも無理はありません。
行政書士に限らず、士業は年々大変になって行き、将来的にもっと大変になるだろうという、嫌な話もはびこっています。
だけどそれは、本当に本当なんでしょうか?
私が仲良くしてもらっている行政書士の先生には、年間500万どころではなく、何千万も売り上げている方もいますし、更なる高みを目指している方もいます。
話をすると刺激をもらえますし、自分の仕事の仕方の参考になるアイデアをいただくこともあります。
売上データで考えると、私が仲良くしてもらっている行政書士の先生は、行政書士の上位10%の年間売上1000万超えの方です。
10人に1人というと少ない気がするかもしれませんが、行政書士試験はもっと少ない割合で合格となったわけですから、不可能ではないはずです。
売上をつくる力を身に付ければ、誰だって10%の中に入れるのです。
そのためには、日頃からビジネスセンスを身に付けることが必要です。
ビジネスとは、人が困っていることに対して解決策を提供し対価を得ることです。
誰がどんなことに困っているのかを見極め、お金を払ってでも欲しいと思う商品・サービスを提供することが、売上を手に入れる第一歩です。
こんな当たり前のことがなかなかできないのが、起業開業の難しいところです。
だけど一度その商品・サービスの価値が認められれば、そこからは弾みをつけて売上が伸びるはずです。
行政書士もビジネスなのだと自覚し、ビジネスセンスを身に付けましょう。
②自分を知ってもらうツール
せっかく良い商品・サービスを持っていても、それが人に知られていなければ買ってもらえません。
また、ほんの一部の人にしか知られていなければ、それもまた、買ってもらえません。
すでに知られている商品・サービスを提供するのはやりやすいですが、それはそれで価格競争に巻き込まれがちですし、まったく新しいものを提供しようと考えると、今度は認知されるまでに時間やコストがかかります。
この辺のバランスも考えながら、自分が提供する商品・サービスを考える必要があるでしょう。
いずれにしても必要なのが、自分や自分の商品・サービスを知ってもらうためのツールです。
行政書士は顔を出すことが大切と言われていますが、信用に関わる仕事が大半なので、顔出しは必要と言えます。
写真やプロフィールは不思議なもので、その人の本質を見せてくれます。
そこで、何よりもお勧めしたいのは、ホームページを持つことです。
多少コストをかけてでも、最初にホームページを持つことは、自分を知ってもらうため、商品・サービスを知ってもらうために重要です。
ホームページには知ってもらう機能だけでなく、問合せをしてもらう重要な機能があります。
知ってもらい、問合せをしてもらうところから仕事は始まります。
Facebookやブログといった気軽に読んでもらう媒体も大切ですが、軸となるホームページを持つことで信用につながり、問い合わせにもつながるはずです。
③事業を継続する熱い想い
事業の継続に売上はもちろん必要ですが、何よりも重要なのが、事業に対する熱い想いです。
この人のためになりたい!、こんな世の中にしたい!という想いは、何よりも事業を継続するパワーになるでしょう。
特に開業直後は、なかなか仕事が安定して入らず、気持ちが焦るものです。
上手く行かないんじゃないかと、ネガティブに考えてしまうこともあるでしょう。
そんな時に、自分がどうして行政書士になったのか、何をしたくて行政書士になったのかを心の真ん中に持っていると、それを軸に続けて行くことができるはずです。
また、お金にならなくてもやりたい!というものを1つ持つことで、諦めずに続けようという気持ちになるでしょう。
人は好きなことしか続けられませんから、熱い想いと共に、好きなことを仕事にすることをお勧めします。
好きなことなら続きますし、時間を忘れて取り組めます。
いつの間にかそれが、お金を生むこともあるでしょう。
ただし、誤解しないでほしいのが、自分のためにする好きなことでなく、誰かのためにする好きなことを仕事にすることです。
人のためになることで、自分の経験や特技を活かせることを見つけ、それを仕事にして行きましょう。
例えば私の場合、開業一年目に突然父親が亡くなり、母親が介護が必要な状態になりました。
片道2時間近くかかる実家に、妹と交代で通い、仕事をしながら中距離介護をすることになったのです。
その時に、戦争の影響をまともに受けている親世代の人たちの老後をサポートしたい、という気持ちが生まれました。
もっと長生きすると思っていた父親の人生が70代で突然終わりを迎え、まだまだ自分の時間を楽しめると思っていた母親の時間も、介護が必要な時間に変わってしまったのです。
老後とは、想像もしなかった出来事が待っている時間なのかもしれません。
自分自身の経験から、家族に言葉を残す遺言書に興味を持ちました。
せめて書き残すことの大切さだけでも知ってもらいたいと思い、講座を始め、毎月続けています。
自分の親への想いや、残された家族に何が待ち受けているのか、後で困らないように伝えたいという気持ちで、開催しています。
それが伝わっているのか、お客様にも好評ですし、仕事にもつなっていますし、やりがいも感じています。
私の考える「誰かのためにする好きなこと」とは、つまりはこういうことです。
1年目を乗り越えよう!
何よりキツイのは、開業1年目です。
私自身の経験から、1年目を乗り越えると、2年目、3年目は、まったく違う景色が見えて来るものです。
1年目は、きつくて当然なので、とにかく諦めず、楽しみながら仕事をする方法を考えて行きましょう。
その中で大切なのが、次の3つです。
- お金を手に入れるビジネスセンス
- 自分を知ってもらうツール
- 事業を継続する熱い想い
この3つを意識することで、開業1年目を乗り越えて行きましょう。
その先には、乗り越えた自分に見えない景色が待っているはずです。