行政書士事務所名の決め方【行政書士開業準備】
行政書士事務所名の決め方
行政書士で開業するためには、事務所が必要なんだよなー。
事務所名ってどうやって決めたらいいんだろう、、、
行政書士として開業する場合、事務所を持つことが必要です。
事務所を借りるか、自宅事務所にするかについては、事務所を借りるメリット・デメリットを次の記事にまとめました。
事務所が決まると、次は事務所名で悩むと思います。
この記事では、事務所名の決め方について解説していきます。
事務所名のルールをチェックする
行政書士事務所の名前については、いくつかルールがあります。
ルールについては、書士会ごとに規程があるはずです。
例として、東京行政書士会のルールは次の通りです。
おそらくどこの書士会でも、次のルールは共通しているはずです。
ただし、必ず登録する書士会のルールを確認してください。
- 「行政書士」を名称に入れる
- 「法律」という文字は使わない
- 他士業の名前(司法書士、税理士等)は使わない
- 単位会ごとに同じ名前は使えない
- 公序良俗に反する名前は使えない
私が開業した2013年当時は、「行政書士」を使うことは必須ではなかったと思います。
今は、必ず「行政書士」を入れ、○○行政書士事務所や、行政書士○○事務所などにすることになりました。
確かに行政書士が入っていないと、行政書士事務所と分からないですよね。
他士業と誤解される言葉も使えません。
「法律」は弁護士が使う言葉で、行政書士の場合は「法務」であれば使用できます。
行政書士○○法務事務所というのも、よく見かけます。
他士業と兼業の場合も、それぞれの事務所でそれぞれの資格を表示することになります。
○○行政書士事務所・○○司法書士事務所のように、事務所名を2つ並べているホームページもよく見かけます。
現在登録されている事務所名については、各行政書士会のホームページで市区町村ごとに検索することができます。
ただし、平成16年8月1日より前に登録された事務所については、事務所名が掲載されていません。
同じ名前があるかどうかは、最終的には行政書士会で確認することになるのかもしれません。
ルールを守ることは重要なので、まずは登録する行政書士会のホームページ等でしっかりと調べましょう。
戦略はあった方が良い
事務所名は事務所の顔になるものですから、戦略はあった方がいいです。
自分の名前を付けるにしても、何かしらの理由付けはしておきましょう。
これを考えることで、どんな事務所にしていきたいかを考えるきっかけになります。
例えば、専門が明確になっている場合は、専門業務を連想させる事務所名にしてもいいでしょう。
例:行政書士○○国際法務事務所
ただし、専門業務が変わる可能性がある場合は、注意が必要です。
事務所名の変更は可能ですが、看板、ホームページ、名刺、パンフレット等、すべてを変更する必要があるので慎重に決めた方がいいでしょう。
私の事務所名は、「かみやま行政書士事務所」と、単純な名称になっていますが、意味はあります。
まず、私の名字の「上山」ですが、一度で正確に呼ばれることがありません。
「うえやま」ならまだいいのですが、メールなど、「上村」「山上」「村上」など、間違った名前が来ることはとても多いです。
簡単な漢字2つの組み合わせは、意外と一度では覚えてもらえないのかもしれません。
「かみやま」とひらがなにしたのは、読み間違いがないようにという意味があります。
他にも、ひらがなにすることで、女性の雰囲気が出ると思いました。
開業当時、すべて漢字の事務所名が多く、硬い感じがしました。
ひらがなを入れることで、柔らかい印象にしたいと思いました。
法務という言葉も、硬くなりそうなので、避けました。
女性の場合、結婚後の名字を事務所名にするのを避ける人もいます。
万が一離婚した場合、名字が変わる可能性があるからです。
独身の女性も、その可能性があります。
私の場合は、あえて結婚相手の名字を付けることで、「離婚しません」宣言としました。
開業はリスクがありますから、夫や夫の家族としては心配もあるはずです。
せめて「この名前で頑張ります!」という態度を見せることで、気持ちだけでも応援してもらおうと思いました。
私の場合、その後の戦略というよりは、開業自体をスムーズに進めることが目標でした。
最初がスムーズに行けば何とかなるだろうという、今考えれば甘い考えですが、それでも開業自体を家族から応援してもらえたのは、精神的に大きかったです。
先のことまで考えられる人は、ブランディングやポジショニングまで考えた名称にするといいでしょう。
どんな事務所にしたいのか、どんな未来を作りたいのか、ビジョンが見える事務所名だと、お客様にも選ばれやすくなるかもしれません。