失敗しない開業の条件【アドバイスより大事なもの】
失敗する開業と失敗しない開業の違い
開業したいけど、何もわからないから不安だなー。
どこかの事務所で経験を積んでからの方がいいかなー?
行政書士試験に合格し、開業しようかなと迷っていると、たいてい周りは止めるはずです。
「開業なんて、難しいからやめた方がいいよ」
「あなたに開業なんて、無理だと思うよ」
そんな言葉を聞くと、それだけで心が折れてしまいますよね。
人はネガティブな言葉に引きずられがちです。
ネガティブな言葉には、強い力があるからです。
だけど、人のアドバイスなんて、聞かなくていいことがたくさんあります。
開業が難しいなんて、当たり前です。
難しいからやめた方がいいなら、何もチャレンジできませんよね。
開業して軌道に乗せるのは、確かに簡単なことではありません。
でも、それを知った上で、それでも開業したいなら、失敗しない方法を知ってから開業するといいでしょう。
ここでは、失敗しない開業について解説していきます。
人のアドバイスが役に立たない理由
開業に必要なものとして、昨日は経営者感覚について書きました。
こちらもぜひ押さえておきたいポイントです。
ビジネスセンスを磨くためには経験が必要になるので、開業して失敗することも、成功するためには必要になります。
そこから立ち上がり、一歩踏み出すことで、前に進むことが出来るものです。
ただし、失敗して立ち上がるためには、資金も必要ですし、精神力も必要です。
家族の支えや、周りの協力が、大きな支えとなってくれます。
自分のこれまでの人生が、大きく影響してくるのが、開業の面白いところでもあり、大変なところでもあります。
すべてはやってみないと分からないことだし、人によって進み方はまったく異なります。
だから、人のアドバイスなんて、ほとんど意味をなさないのです。
とは言え、失敗しない開業というのはあります。
失敗しない開業の条件
ちょっと想像してみてください。
あなたの家族や親友が、開業しようと思っています。
人生は一度きりなので、思い切ってチャレンジしたいと言っています。
あなたは出来れば応援してあげたいと思っています。
そんな家族や親友から、開業資金がどうしても足りないから、お金を貸してくれないかと頼まれました。
さて、あなたはどうしますか?
貸せる金額だった場合でも、あなたにはいくつか聞きたいことがあると思います。
- どんなことをするの?
- それって、売れるの?お金になるの?
- お客さんになってくれそうな人はいるの?
- 今、どんな準備をしているの?
- いつまでにお金を返してくれるの?
これくらいのことは聞くと思いますし、聞いた方がいいです。
見込みのない開業にお金を貸してくれる人なんて、なかなかいません。
逆に、すでに準備万端で、買いたい人が何十人もいて、あとは売り始めるだけという状態なら、その売上が入りしだい返済してもらうという条件で、貸してあげると思います。
話を聞いて、「これは売れるし楽しそうな事業だから、何なら私も手伝いたい」と思える開業なら、心から応援できますよね。
実は、これこそが失敗しない開業なんです。
創業資金を借りる時も、同じようなことを聞かれます。
上の質問の他に、次のようなことも聞かれます。
- 自己資金はいくらあるのか
- 家族の収入、財産はどれくらいあるのか
- 他に借りているお金はあるか
- これからやる事業の経験はあるのか
特に自己資金は重要で、すべての通帳のコピーを取られます。
貸すお金と同じくらいか、それ以上の貯金がないと、貸してもらえない場合もあります。
この、お金を貸してもらえる条件が、失敗しない開業の大きなヒントとなります。
行政書士の開業が難しいのは、その仕事に経験がなくて、お客様になってくれる人がまだいなくて、事業内容自体が具体的になっていないことが原因です。
これに加えて、資金が充分でなかったり、家族の協力がなかったりすると、致命的と言えるでしょう。
行政書士に関わらず、開業は難しいものです。
そして、なぜ難しいかを知らずに開業する人がとても多いのです。
まずは失敗する原因を知り、失敗しない開業をイメージし、そこに少しでも近づくよう準備しましょう。
あとは失敗しながらビジネスセンスを養い、少しずつ軌道に乗せて行けば、自分の力で生きて行くことが出来ます。
せっかく可能性が広がっているのですから、進み方を間違えずに、着実に軌道に乗せて行きましょう。
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