年商1,000万のイメージとその先にあるもの

年商1,000万円のイメージとその先にあるもの

先日、次のようなツイートをしました。

年商1000万と聞くと 高いイメージみたいで、そこまで目指していません と言う人も多いけど、経費を300万におさえても、税金社会保険払うと残りは480万くらいなので、贅沢できるような金額では ないんですよね。だけど年商1000万にするにはしくみが必要なので、そこから増やせるように なるんです。

このツイートについて、少し深掘りしていきます。

年商1,000万は、決して多くない

行政書士の場合、年商(年間売上)が1,000万以上の人は、全体の10%という数字があります。
そのため、割と上の方に掲げられた数字と考えられがちですが、手元に残る金額は、そこまで多くありません。

ツイートに書いた「経費を年間300万」にする考え方は、次のような明細になります。

  • 事務所家賃 8万円
  • 光熱水道費 1万円
  • 通信費 1万円
  • 広告費 5万円
  • 交通費 5万円
  • その他 5万円
    合計25万円/月(年間300万円)

例えば私の相模原の事務所の家賃は10万以上ですし、都内の事務所など、もっと高い人もいるでしょう。
そうなると、手元に残るのは、さらに少なくなりますね。

税金や社会保険料の計算(シミュレーション)など、詳しくは次の記事にまとめてあります。

年商や年収のイメージについては、具体的に数字で考えられるようにするといいと思います。
私自身、ぼんやり年商1,000万あれば、余裕が出て来るはずと考えていたため、自己投資もして、各地で持ち出しで勉強会などを開催していたこともあり、年商1,000万を達成した時に、こんなにも残らないのかと慌てました。
好きなだけ経費が使えるほど、年商1,000万は多くないのです。

しくみが出来ると、売上は安定する

Twitterにも書きましたが、年商1,000万達成は、達成後に効果が現れます。

年商1,000万は、偶然の仕事で達成できるほど甘くはありません。
しくみ化したり、顧問料のような継続型収入を売上の35~40%作ることが理想です。
特にひとり事務所の場合は、毎月平均して83.4万円を売上、回収することは、かなり難しいでしょう。
1件10万円の仕事を、毎月8件以上新規で取って、完了させ、売上を回収すると考えると、大変さが分かるはずです。

私が開業3年目に年商1,000万を達成した時、44%が継続型収入でした。
だからこそ、ひとり事務所でも達成できたのだと思います。

時々「人を雇わずに年商1,000万と言っている行政書士は嘘だ」というツイートを見かけますが、売上のイメージが、「1件10万円の仕事を、毎月8件以上新規で取って、完了させ、売上を回収する」に近いものだからと思います。
このイメージでは、いつまで経っても「年商1,000万は大変。ひとりで無理」という思考から抜けられないでしょう。

継続型収入や関連商品・サービスを買ってもらえるしくみ作りを開業一年目から意識することが、3年目に年商1,000万を達成するポイントだと思います。
そして、しくみ作りを経て年商1,000万を達成すると、売上は継続します。
継続するだけでなく、1.2倍、1.5倍と、伸ばすことも出来ます。

年商1,000万のつくり方については、次の記事にもまとめています。
決して難しい数字ではありませんので、まずはイメージを変えて行くことをおすすめします。

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