セミナーを仕事につなげるために工夫していること
セミナーを仕事につなげるために工夫していること
仕事を依頼してもらうために、セミナーや講座を開催する人が増えています。
セミナーと言うと、怪しげな響きに感じる人もいるようなので、私は講座や勉強会と呼んでいますが、開業当初から毎月開催し、少しずつ成果を出せるようになりました。
事業を始めたばかりの時は特に、自分や自分の事業を「知ってもらうこと」が重要です。
セミナー開催は、直接会ってもらう機会が作れるため、仕事につなげるのに効果的と言えるでしょう。
今日は、セミナーを仕事につなげるために工夫しているポイントをお伝えします。
毎月開催している遺言講座の内容
私はいくつかの講座、勉強会を定期的に開催していますが、その1つに「遺言教室」があります。
これは、毎月一度、同じ会場で同じ内容を開催している講座です。
内容としては、相続の時に揉め事が起こらないよう、元気なうちに遺言書を書きましょう!というものです。
相続手続きの流れから、遺言書があった場合と無い場合の違いや、遺言書の種類とそれぞれのメリット・デメリット、自筆証書遺言のルール改訂、遺留分について、事例を含めてお伝えしています。
最後に遺言書のサンプルをご覧いただき、書き方のルールを確認します。
講座の時間は90分。
そのうち10分程度は、質疑応答の時間を設けています。
毎回かなり積極的に質問が飛び交います。
この講座には、45分間の個別無料相談をつけています。
これをつけることで、遺言書業務につなげたいと考えていましたが、実際は、依頼につながるのは別の理由のようです。
依頼につながる3つの理由
私が開催している遺言講座が依頼につながっている理由は、次の3つです。
- 実際に会うことで、依頼したい気持ちになった
- 講座を聞いて、遺言書の必要性を実感できた
- もともと依頼前提で講座に参加した
直接会うというのは、信頼や安心感につながる重要なポイントだと思います。
私の場合、新聞折り込みのタウン誌に写真入りの広告を毎月入れることで、多少の信頼や安心を与えているようです。
この広告で安心して参加してくださる方は多いですし、毎月写真を目にすることで、さらに安心感につながるようです。
<こんな感じの広告です>
また、もともと依頼をしようと考えて参加してくださる方も、少しずつ増えています。
これは、講座開催側としては、理想的な状況です。
依頼したいと思って参加してくださる方が数名いるだけで、講座の雰囲気も変わります。
当日の雰囲気は、依頼につながるかどうかに大きく影響するはずです。
無料相談を45分間付けるかどうかようりも、当日どんな時間を過ごすかの方が、依頼につなげるためには重要です。
講座内容はもちろん、講座の雰囲気をどのように作り、参加者との信頼関係をどう築くのか、しっかり練る必要があるでしょう。
セミナーはフロント商品
せっかくセミナーを開催しても、セミナーで終わってしまってはもったいないです。
セミナー後の流れを考えることで、依頼につなげて行きましょう。
セミナー内容や雰囲気作りはもちろんですが、依頼いただいた場合の料金や手順が一目で分かるパンフレットを配布したり、アンケートに住所氏名を記入してもらったり、後々自分を思い出してもらう工夫や、こちらから連絡を取りやすい状況を作ることが必要です。
私の場合、テキストと一緒に、事務所名と電話番号が入ったフリクションペン(摩擦で消えるボールペン)をお渡ししています。
セミナー後にも持っていてもらえるものを渡しておくと、その後の依頼や連絡につながる可能性が高くなるかもしれません。
自分なりの一工夫を考えてみてはいかがでしょうか。
また、アンケートに住所氏名を記入してもらう時に、2~3ヶ月に一度会報を送付することをお伝えしています。
講座参加者に送付しているもので、法改正や事例、今後の講座や相談日についてA4に3枚でまとめています。
「役立つ情報を送っているので、よろしければアンケートに住所氏名を記入してご提出ください」と伝えることで、皆さんその場で記入してくださいます。
会報を送付することで、お問合せや相談、依頼にもつながっています。
せっかく講座に参加いただいた方とは、何度もつながって行くことが重要です。
もちろん、売り込みではなく、参加者に喜んでもらえる方法でつながって行くことが大切です。
セミナーはあくまでもフロント商品ですから、仕事につながるキッカケとなるよう、工夫して行きましょう。