行政書士の安定した売上について考えてみた
行政書士の安定した売上について考えてみた
開業したものの、本当にやっていけるんだろうか?と、不安が消えない人も多いと思います。
私も開業当時は不安でいっぱいでしたし、今でも不安がないと言ったら嘘になります。
今の売上が必ず続くという保証はないわけですから。
今日はそんな「行政書士の安定した売上」について、考えて行きましょう。
安定に必要な2つの売上
売上を安定させるためには、次の2つの売上が必要です。
- 高額商品
- 継続型収入
これについては、次の記事でも解説しています。
行政書士の場合、例えば建設業許可や遺言書作成など、1件で10万円以上の売上になるものは少なくありません。
飲食店や雑貨販売などと比べ、単価が高いと言える仕事です。
仕事に種類によっては、値崩れしているものもありますが、料金を決める時は自分の判断で自由に出来ます。
高額商品を自分の意思で作ることは可能でしょう。
また、単発の仕事ばかりでは、毎月の売上目標を達成するために息切れすることもあるはずです。
行政書士が他の士業に比べて廃業が多いのは、顧問料のような継続型収入が作りにくいから、という意見もあります。
これについては、行政書士だからといって、顧問料が取れないということはありません。
法人設立や法人の許認可取得のタイミングで、顧問業務を作り、顧問契約や業務委任契約を結ぶことは可能です。
個人についても、成年後見のような毎月定額を設定できる業務があります。
どんな業務に取り組むかが決まったら、高額商品と継続型収入につながる商品・サービスについては、じっくり考えて行きたいですね。
継続型収入は本当に安定なのか
毎月定額で入って来る継続型収入について、私は開業当初から売上の安定の肝と信じ、商品・サービスを作って来ました。
例えば、法人から毎月の書類作成を委任されたり、障害福祉サービス施設の毎月の給付金請求業務を委任されたり、税理士さんから業務を委任されるようなケースが開業一年目からありました。
これにより、開業一年目が終わる頃には、14万ちょっとの継続型収入が作れました。
この継続型収入は、減ったり増えたりしながら、全体としては、年々増えています。
今月何も依頼が入らなくても、とりあえずこれだけは入って来るから安心、という状態にはなっています。
では、この継続型収入があれば、本当に安定と言えるのでしょうか?
結論から言えば、安定などありません。
これは、大企業の会社員として給料をもらっていても、公務員として給料をもらっていても、同じことが言えます。
大企業だって無くなる時代ですし、公務員のリストラも始まるかもしれませんし、継続型収入も、いつ無くなるかは分からないのです。
ただ、今月、来月で急に無くなるものではないはずです。
ちょっとした安心につながることは、間違いありません。
だとしたら、ちょっとした安心をいくつか積み上げて行って、リスクを分散すればいいと思います。
私の場合は、そのために行政書士とは別に、会社も立ち上げました。
いくつかの分野に取り組むことで、リスク分散になると考えました。
まずは数ヶ月の安定でもいいので、継続型収入を作って行きましょう。
そして、それが無くなった時のことを考え、他のしくみも作って行くといいでしょう。
そうやって進めて行くうちに、0から1を作り出すコツがつかめるはずです。
それが出来るようになると、0になっても何とかなる、という安心が手に入ります。
継続型収入ももちろん大切ですが、一番安定に近いのは、0から1を作り出す力ではないでしょうか。
これは、日々の経験や体験、他者からの学びの中からしか生まれません。
日々の行動から、0から1を作り出す力を手に入れましょう!